進行中の案件を別ユーザーへ引継ぐ
✔ 概要
案件引継ぎとは、進行中の案件の承認者を新しい承認者に引き継ぐ機能です。
引き継ぎ先に指定されたユーザーは引き継ぎ元のユーザーから案件を引き継ぎ、承認者として案件を承認できるようになります。
引き継ぎ先の承認者は、引き継ぐ案件に設定されたルート上の承認者とは関係なく、組織に所属するユーザーの中から選択することができます。
注意
- 異なる組織に所属するユーザーに対して案件を引き継ぐことはできません。
- 「有効」となっている組織で利用できます。
ヒント
人事異動や退職などに伴い案件の引き継ぎが必要な場合に利用します。
本項では、例としてサンプルデータに含まれる組織「ワークフロー株式会社」を使用します。
操作方法
「ワークフロー株式会社」に所属する「第一営業部 一般 高橋 真弓」さんが第二営業部に異動後、異動前に申請され「高橋 真弓」さんが承認者となっている案件を「第一営業部 一般 坂戸 若葉」さんへ引き継ぐ操作を例に説明します。
人事異動の操作は、「 人事異動時や退職時の対応 - 人事異動時の対応方法 」を参照ください。
| 案件の引き継ぎ元ユーザー |
第一営業部 一般 高橋 真弓 |
| 案件の引き継ぎ先ユーザー |
第一営業部 一般 坂戸 若葉 |
| 引き継ぐ案件 |
PC購入申請書、休暇届 |
[案件引継ぎ]画面の表示
管理機能の[運用管理]から、[案件引継ぎ]を選択して [案件引継ぎ]画面を表示します。
組織の選択
[組織を選択]コンボボックスより、引継ぎ元/引継ぎ先ユーザーが在籍する組織「ワークフロー株式会社」を選択します。
引継ぎ元ユーザーの選択
- [組織に不在のユーザー]を選択します。
- [引継ぎ元のユーザーを選択]コンボボックスで「第一営業部 一般 高橋 真弓」さんを選択します。
ヒント
異動や退職で「グループ・役職」を変更したユーザー、「在籍なし」としたユーザーを引継ぎ元ユーザーに指定する場合は、[組織に不在のユーザー]から[引継ぎ元ユーザーを選択]を指定します。
[グループ・役職から選択]から[引継ぎ元ユーザーを選択]を指定すると異動前に申請されていた引き継ぎ案件は表示されません。
引継ぎ先ユーザーの選択
- [引継ぎ元と同じグループ・役職のユーザー]を選択します。
- [引継ぎ先のユーザーを選択]コンボボックスで「第一営業部 一般 坂戸 若葉」さんを選択します。
引継ぎ案件の選択
引継ぎ元ユーザーに指定したユーザーが承認者である案件が[対象案件]一覧に表示されますので、
引き継ぎ対象とする案件をチェックします。
ここでは、例として以下2つの案件を引き継ぎ対象としてチェックボックスにチェックします。
注意
「案件引継ぎ」機能は、完了していない進行中の案件のみが対象となります。
「下書き」「要再申請」「取戻し」の状態の申請済みでない案件は引き継ぐことができません。
また、状態が「再申請済み」の案件について、再申請した案件は引き継ぎ対象となりますが、再申請元の案件は対象外となります。
ヒント
一覧の見出しのチェックボックスにチェックすると、現在一覧に表示されているすべての案件がチェックされます。
ヒント
[詳細検索]ボタンより案件を絞り込んで表示することが可能です。
検索条件を複数設定した時は、そのすべての条件に合致する案件が表示されます。
ヒント
[対象案件]の一覧の各列では以下が確認できます。
- 添付
案件の添付ファイル・コメントが確認できます。
- 申請件名
案件に関するドキュメントの内容や添付ファイル・コメントが確認できます。
- ルート
案件のルートや進捗状況、添付ファイル・コメントが確認できます。
引継ぎの実行
引き継ぎを行う案件を指定して [更新]ボタンをクリックします。
「案件の引継ぎを行いました。」というメッセージが表示されたら案件の引き継ぎは終了です。
確認
「坂戸 若葉」さんでワークフローシステムにログインし、「 5.引継ぎ案件の選択 」で選択した案件が引き継がれていることを確認します。
・案件引継ぎ実施前
・案件引継ぎ実施後
注意
引継ぎ元ユーザーの処理済み案件が以下のような操作により案件引き継ぎ後に「処理待ち」の状態となったとき、
承認者の設定が引継ぎ元ユーザーに戻りますので再度「案件引継ぎ」を行う必要があります。
- 再承認請求や承認取戻しにより、引き継ぎ後に承認が必要となった案件
- 再申請請求や申請取り戻しにより、引き継ぎ後に再申請された案件