定義/運用データをバックアップする¶
ワークフローシステムを運用される中で、予期しない事態に備えてバックアップが必要です。
本項では、ワークフローシステムのバックアップ方法について説明します。
注意
本設定は、パッケージ版で利用できます。
クラウド版では利用できません。
ワークフローシステムのバックアップでは、以下の情報をバックアップする必要があります。
バックアップ対象 | 内容 |
---|---|
ドキュメントホーム | コンテンツ管理やフォームマネージャーで作成した申請書や、実際に申請/承認の際に作成された申請書データを格納しているディレクトリです。 例) C:/CREATE_HOME/CREATE_DOC |
データベース情報 | 設定情報や案件の進捗情報などデータベース内に格納されている情報です。 |
「データベース情報」のバックアップ手順は、利用されているデータベースの種類により異なります。
お使いのデータベースに関するバックアップ手順を参照ください。
注意
- ハードウェア障害などが発生し、アプリケーションのインストールが必要な場合は、ワークフローシステムを再度インストール後、バックアップで取得したディレクトリと入れ替えます。その際に、障害前のインストールディレクトリと同じディレクトリ構成でインストールする必要があります。
- 設定ファイルなど、本手順ではバックアップされないファイルがあります。詳細は 本手順でバックアップされないファイル を参照ください。
- バックアップ対象ディレクトリ以外のディレクトリをバックアップし、それらも上書きした場合、正しく動作しない可能性があります。
- 本内容によるバックアップおよびリストアについて発生した損失・損害に対し、当社はいかなる責任も負いかねます。バックアップおよびリストアについては、事前に十分な検証を行った上で実施ください。
注意
本手順でバックアップされないファイル
個別にバックアップが必要となるファイル
以下のファイルは、本手順のバックアップには含まれません。
内容を確認し、修正等を実施している場合には、必要に応じて別途バックアップを取得してください。ファイル 格納先/ファイル名 概要 データベース接続設定ファイル (CREATE_HOME)/Tomcat/lib/Torque.properties ワークフローシステムで使用するデータベースへ接続するための情報が記載されたファイルです。 Tomcat設定ファイル (CREATE_HOME)/Tomcat/conf/server.xml ポート変更やSSL設定を行う場合に編集します。 axis2設定ファイル (CREATE_HOME)/Tomcat/webapps/XFV20/WEB-INF/conf/axis2.xml SSL設定を行う場合に編集します。 アプリケーション設定ファイル (CREATE_HOME)/Tomcat/webapps/XFV20/WEB-INF/classes/System.properties 製品機能の設定ファイルです。通常のご利用では変更不要です。製品サポート等でご案内した場合のみ編集します。 代替ログイン画面用画像ファイル (CREATE_HOME)/Tomcat/webapps/XFV20 以下の画像保存先フォルダー 代替ログイン画面で画像を使用する場合に保存した画像です。
バックアップできないファイル
以下のファイルはバックアップできません。
ファイル 概要 ログイン画面ロゴ
ヘッダーメニューロゴ管理機能の [システム設定 - デザイン] で指定したログイン画面およびヘッダーメニューのロゴファイルです。
設定時に指定したファイルをバックアップとして保存してください。フォームマネージャーで編集中のフォーム フォームマネージャーで編集中(サーバーに未アップロード)のフォームはアップロード時点の内容までがバックアップされます。
アップロードしていない編集内容はバックアップされません。
ヒント
(CREATE_HOME)はワークフローシステムのインストールディレクトリです。標準インストールでは以下のディレクトリになります。
OS | 標準インストールディレクトリ |
---|---|
Windows | C:/CREATE_HOME |
Linux | /usr/local/CREATE_HOME |
PostgreSQL の場合¶
操作方法
ワークフローシステムの停止
ワークフローシステムを停止 します。
バックアップ
バックアップ対象ごとにバックアップを行います。
ドキュメントホームのバックアップ
ドキュメントホームディレクトリをコピーし、ドキュメントホームのバックアップを取得します。
ヒント
ドキュメントホームは[システム設定 - システム ‐ システム情報]で確認することができます。
データベース情報のバックアップ
Windows
[ワークフローシステムインストールディレクトリ]/PostgreSQL/bin 内で、以下のコマンドを実行します。
例) C:/CREATE_HOME/PostgreSQL/bin> pg_dump.exe -h localhost -p 5432 -U xfadmin -F c -b -v -f <バックアップファイル> xfパスワードを要求されますので、xfadminのパスワードを入力します。
xfadmin の初期パスワード:y3dTaaHIAHLinux
[PostgreSQLインストールディレクトリ]/bin 内で、以下のコマンドを実行します。
例) /usr/local/pgsql/bin$ ./pg_dump -h localhost -p 5432 -U <DB管理ユーザー> -F c -b -v -f <バックアップファイル> xf注釈
バックアップ方法のについての詳細は PostgreSQL のマニュアルをご確認ください。
ヒント
定期実行の際などに、パスワードを要求されないようにするには、ユーザーのホームディレクトリに以下の内容で「.pgpass」ファイルを作成します。
<ホスト名またはIP アドレス>:5432:xf:<DB管理ユーザー>:<パスワード>※ Windowsの場合のユーザーホームディレクトリは %APPDATA%/postgresql/pgpass.conf です。
※ Windowsの場合、<DB管理ユーザー>には xfadmin を指定します。◇記載例
localhost:5432:xf:xfadmin:y3dTaaHIAH詳細は、PostgreSQL のマニュアルを参照ください。
https://www.postgresql.jp/document/9.6/html/libpq-pgpass.html
ワークフローシステムの起動
ワークフローシステムを起動 します。
SQL Server の場合¶
操作方法
ワークフローシステムの停止
ワークフローシステムを停止 します。
バックアップ
バックアップ対象ごとにバックアップを行います。
ドキュメントホームのバックアップ
ドキュメントホームディレクトリをコピーし、ドキュメントホームのバックアップを取得します。
ヒント
ドキュメントホームは[システム設定 - システム ‐ システム情報]で確認することができます。
データベース情報のバックアップ
コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行します。
> sqlcmd.exe -S localhost -d xf -U sa -P <sa のパスワード> -Q "BACKUP DATABASE xf TO DISK=N'<バックアップファイル>' WITH NOFORMAT, INIT"注釈
バックアップ方法のについての詳細は SQL Server のマニュアルをご確認ください。
ワークフローシステムの起動
ワークフローシステムを起動 します。
Oracle Database の場合¶
操作方法
ワークフローシステムの停止
ワークフローシステムを停止 します。
バックアップ
バックアップ対象ごとにバックアップを行います。
ドキュメントホームのバックアップ
ドキュメントホームディレクトリをコピーし、ドキュメントホームのバックアップを取得します。
ヒント
ドキュメントホームは[システム設定 - システム ‐ システム情報]で確認することができます。
データベース情報のバックアップ
標準で提供されているRecovery Managerを使用して、以下のデータベース全体のオフラインバックアップを取得します。
- ワークフローシステムのデータベース(xf)
注釈
Recovery Manager は、コマンドライン形式または Oracle Enterprise Managerベース・ツール として提供されています。
Recovery Manager のご利用方法は Oracle Databaseマニュアル をご覧ください。
ワークフローシステムの起動
ワークフローシステムを起動 します。