オブジェクトを一括で複製する(クローン)

✔ 概要

フォーム上に配置したオブジェクトはコピーして貼り付けることで複製できますが、明細を表示するフォームを作成するときは複製した入力テキストのオブジェクト名を個別に修正したり、配置する位置を手動で調整する必要があります。 このような手動での複製では作成に時間がかかります。

同一のオブジェクトを複数配置するときは「クローン」機能を利用することで、配置する数や間隔、複製時のオブジェクト名を指定して自動で複製できます。

本項では、「クローン」機能を使用したオブジェクトの複製と配置位置の調整について説明します。

注釈

画像クリックで、動画が再生されます。

注意

本機能はLiteフォームの編集では利用できません。


フォーム上に明細を作成するときは、「クローン」機能でオブジェクトを複製して配置することでオブジェクト同士の距離やオブジェクト名を自動的に設定できます。
以下で「クローン」機能の使用方法と複製時に指定する内容を説明します。

クローン機能による複製

「クローン」機能は、指定したオブジェクトの複製とそのオブジェクト名が指定できます。
また、複製するオブジェクトの配置方向やオブジェクト同士の間隔を指定することができます。

操作方法

オブジェクトを「クローン」機能で複製するときは以下の手順で操作します。

複製対象のオブジェクトを配置する

複製元のオブジェクトを配置してプロパティを設定します。
例えば「フォーマット」タブで「数値」の指定や背景色を表示するときは、予め複製元の入力テキストのプロパティへ設定します。
なお、入力テキストやコンボボックスなどの入力フォームオブジェクトを複製するときは、オブジェクト名として基本となるオブジェクト名を指定してください。
詳細は 「複製するときのオブジェクト名の指定」 を確認してください。

「クローン」ダイアログで複製状態を指定する

複製元のオブジェクトを選択状態としてFormエディターのメニュー「編集」-「クローン生成」をクリックします。
起動した「クローン」ダイアログで複製するときの状態を指定します。

「クローン」ダイアログでは以下を設定しますが、「間隔指定」と「変数名プレフィックス追加」は複製時の状態を指定する設定となりますので個別に説明します。

項目 指定内容
追加個数 複製するオブジェクトの個数を指定します。
方向 複製するオブジェクトの配置方向を指定します。
間隔指定 指定した「方向」に複製したオブジェクトを配置するときの間隔を指定します。
「間隔」と「ピッチ」から指定できます。
変数名プレフィックス追加 入力フォームオブジェクトの複製時にオブジェクト名(変数名)へ連番を含めるか指定できます。
連番を含めるときに指定できる内容は「桁数」と「初期値」です。
※直線や固定テキストなどの固定オブジェクトでは指定できません。

クローンを実行する

「クローン」ダイアログの「OK」ボタンをクリックしてオブジェクトを複製します。
指定したオブジェクトの個数だけ複製されます。

ヒント

  • 「クローン」機能による複製は、複製元のオブジェクトの配置位置を基準とします。
  • 複数のオブジェクトを選択して「クローン」機能を使用できるため、 明細のフォームを作成するときは明細の1行目だけに複製元のオブジェクトを配置して、2行目以降を「クローン」機能で一括して作成することもできます。

配置位置の調整

複製したオブジェクトは、項目「間隔指定」で指定した値だけ位置をずらして配置します。
「間隔」と「ピッチ」では複製先のオブジェクトを配置する距離の考え方が異なるため、複製するときの使用しやすいほうを指定してください。

「クローン」ダイアログ - 間隔指定 間隔とピッチの場所 ※「ITEXT001」が複製元のオブジェクトです。

複製するときのオブジェクト名の指定

明細を入力テキストやコンボボックスなどで作成するとき、各行に配置する入力フォームオブジェクトは一意なオブジェクト名の指定が必要です。

「クローン」機能で複製するときに「変数プレフィックス追加」を有効とすることで、複製元のオブジェクト名に対して連番を含めることができます。 下図は入力テキストを以下の設定で複製しており、「変数プレフィックス追加」を有効として複製したオブジェクト名へ連番を含めています。

項目 指定値
追加個数 5
方向 縦方向
間隔指定 間隔 : 5
変数名プレフィックス追加 有効、桁数 : 2、初期値 : 1
※元のオブジェクト名が「COST」のときは「COST01」、「COST02」となります。

注釈

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ヒント

複製先のオブジェクト名は、複製元のオブジェクト名に指定した連番を連結した文字列となります。
オブジェクト名と連番を「アンダースコア(アンダーバー)」で区切るときは、複製元のオブジェクト名を予め「COST_」とアンダースコアを含めて設定します。