操作中のユーザーが承認者か決裁者か確認する

✔ 概要

１つのフォームは「申請フォーム」と「承認フォーム」で構成しており、「承認フォーム」は「承認者」「決裁者」「閲覧者」が共通して使用するフォームです。 「決裁者」のみのように特定の役割だけで個別の処理を行うときは、操作中のユーザーがどの役割（承認者・決裁者・閲覧者）であるのか確認が必要です。

本項では、JavaScript を使用したユーザーの役割（承認者・決裁者・閲覧者）を参照する方法を説明します。

注意

本設定は、V5.2.0以降のフォームで利用可能です。
V5.2.0より前のバージョンで作られたフォーム、Liteフォームおよび旧バージョン形式のフォーム（JSP／PDF）では利用できません。

ヒント

以降の説明では、申請・承認フォームを表示しているユーザーの情報を参照するため JavaScript の API を利用します。
それぞれのAPIは、以下の名前空間で公開しています。JavaScript API リファレンス もあわせて参照ください。

• フォームを表示しているユーザーの情報を参照
  • iftc.cwf.api.Forms
  • iftc.cwf.api.WorkFlowNode

参考

• 特定条件下でコンボボックスを必須選択とする
• 条件分岐を含む承認ルートでユーザー情報を集約する

操作中のユーザーが持つ役割（申請・承認・決裁・閲覧）を確認する

操作中のユーザーが「申請者」「承認者」「決裁者」「閲覧者」であるかは 「iftc.cwf.api.WorkFlowNode」クラスのプロパティ「role」 を参照して判断できます。本プロパティの値は各役割により一意となるため、フォームを表示したユーザーがどの役割であるか確認できます。

役割	roleの値
申請者	0
承認者	1
決裁者	2
閲覧者	3

以下の JavaScript では、フォームを表示したユーザーの役割を条件に使用して各個別の処理を実行します。
そのため、承認者だけ特定の入力テキストを必須入力としたり、決裁者だけメッセージを表示するといった個別の処理が実行できます。

//APIをインスタンス化
const forms = new iftc.cwf.api.Forms();

//ユーザーの役割を取得
const userRole =  forms.getCurrentWorkFlowNode().role;

//役割による処理の分岐
if(userRole == 0 ){
    //申請者のときの処理

}else if(userRole == 1 ){
    //承認者のときの処理

}else if(userRole == 2 ){
    //決裁者のときの処理

}else if(userRole == 3 ){
    //閲覧者のときの処理

}

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実用例

以下の JavaScript では、フォームを表示したユーザーが「承認者」と「決裁者」であるときに入力テキストの必須入力を有効とします。

ヒント

• 必須入力の制御は、 「iftc.cwf.api.FormObject」クラスのメソッド「setRequired」 を使用します。
• 本 JavaScript は Formエディターのメニューバー [オプション - アクション - ページ表示時のJavaScript登録] から起動するダイアログへ設定します。

//APIをインスタンス化
const forms = new iftc.cwf.api.Forms();

//ユーザーの役割を取得
const userRole =  forms.getCurrentWorkFlowNode().role;

//承認者もしくは決裁者であるかの確認
if(userRole == 1 || userRole == 2 ){
   //入力テキスト「ITEXT000」を必須入力とする
   new iftc.cwf.api.FormObject( 'ITEXT000' ).setRequired( true );
}

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