決裁データ出力オプションでコンボボックスの選択項目を出力する

✔ 概要

決裁データ出力オプションでコンボボックスの選択項目の項目名を出力する方法を説明します。
ここでは、コンボボックスの選択項目の項目名を取得して入力テキストに反映する JavaScript を作成し、入力テキストの値を決裁データ出力オプションで出力する方法を紹介します。

注意

  • 本設定は、V5形式のフォームで利用できます。
    Liteフォームおよび旧バージョン形式のフォーム(JSP/PDF)では利用できません。
  • 決裁データ出力オプションの利用には有償のオプション契約が必要です。

注釈

決裁データ出力オプション(有償)を利用することで、ワークフローシステムで決裁された申請書(PDF)や属性情報を連携するシステムに合わせて出力することができます。

ヒント

コンボボックスの「項目名」と「書き出し値」を設定した場合、決裁データ出力オプションでは選択した項目の「書き出し値」を出力します。
コンボボックスの「書き出し値」を空白にした場合、「項目名」を代替値として出力します。
JavaScript を使用せずに「項目名」出力する場合、「書き出し値」に値を設定しない方法をご利用ください。

設定方法

フォームの設定

Formエディターを起動し、承認フォームにコンボボックスと項目名を反映する入力テキストを配置します。

オブジェクトの配置/設定

  • 入力テキストを配置します。ここでは例として、オブジェクト名「ITEXT000」とします。
    コンボボックスで選択された項目名を格納し、決裁データ出力で出力します。
    この入力テキストはフォーム上に表示する必要がないため、非表示の設定とします。

    • [表示]タブ

      項目 設定値
      表示 非表示
      出力時

      [設定]ボタンをクリックし、[出力時表示設定]ダイアログにて以下を選択します。

      出力時表示設定 [表示]設定の値を使用する
  • コンボボックスを配置します。ここでは例として、オブジェクト名「ICOMBO000」とします。
    選択項目を変更したときに入力テキストへ項目名を反映する JavaScript を設定します。

    • [オプション]タブ

      項目 設定値
      項目名 任意の項目名を設定
      書き出し値 任意の書き出し値を設定
    • [HTML]タブ

      項目 設定値
      JavaScript

      トリガー/JavaScriptイベントで以下を選択します。

      トリガー 内容を変更する
      JavaScriptイベント名 onChange

      トリガーを選択後、[編集]ボタンをクリックし、以下のスクリプトを設定します。

      let combo = document.getElementsByName('ICOMBO000')[0];
      
      // コンボボックスで選択されている値の番号を取得する
      let sel = combo.selectedIndex;
      
      // 項目名を取得
      let txt  = combo.options[sel].text;
      
      // 項目名を入力テキストに反映する
      document.getElementsByName('ITEXT000')[0].value = txt;
      

      注釈

送信ボタン設定

送信ボタン(承認ボタン)をクリックしたタイミングで、コンボボックスで選択した項目の項目名を入力テキストに反映します。

  • Formエディターのメニューバーで[オプション - 送信ボタン設定]を選択し、[送信ボタン設定]ダイアログを表示します。
  • [承認ボタン]タブを選択し、クリック時のJavaScriptの[編集]ボタンをクリックします。
  • [JavaScriptの編集]ダイアログが表示されます。以下のスクリプトを記述します。
let combo = document.getElementsByName('ICOMBO000')[0];

// コンボボックスで選択されている値の番号を取得する
let sel = combo.selectedIndex;

// 項目名を取得
let txt  = combo.options[sel].text;

// 項目名を入力テキストに反映する
document.getElementsByName('ITEXT000')[0].value = txt;

注釈

フォームの保存、アップロード

Formエディターでフォームを保存し、フォームをサーバーにアップロードします。

決裁データ出力オプションの設定

決裁データ出力オプションを起動し、属性ファイルへコンボボックスで選択した内容を出力する設定を行います。

スキーマ設定

スキーマ設定に オブジェクトの配置/設定 で配置した入力テキストを設定します。
入力テキスト(ITEXT000)に反映したコンボボックスの項目名が出力されます。

ヒント

入力テキスト(ITEXT000)に反映したコンボボックスの「項目名」が出力されます。
コンボボックス(ICOMBO000)を出力設定すると「書き出し値」が出力されます。

属性フォーマット設定

属性フォーマット設定に スキーマ設定 で設定した項目を設定します。

出力フォーマット設定

出力フォーマット設定の[出力対象文書]へ フォームの設定 で作成したフォーム、 [文書情報]タブの[属性フォーマット]へ 属性フォーマット設定 で登録した属性フォーマット名を指定します。

動作確認

ワークフローシステムにログインし、申請・承認・決裁を行います。
決裁された案件データを決裁データ出力オプションで出力し、コンボボックスの項目名がCSVファイルに出力されることを確認します。

ヒント

コンボボックスの項目をデータベースから取得する のようにコンボボックスの項目をデータベースから取得する場合、コンボボックスの「出力時(PDF)設定」を設定することで、決裁データ出力にて「項目名」を出力できます。

  • Formエディター

    • コンボボックスのプロパティ - 設定するデータベースから取得する設定の「出力時(PDF)設定」で、任意のオブジェクト名を指定します。

  • 決裁データ出力オプション

    • 決裁データ出力オプションのスキーマ設定に 出力時(PDF)設定 で設定したオブジェクト名を登録します。

    • 属性フォーマット設定にスキーマ設定で設定した項目を設定します。

    • 出力フォーマット設定に属性フォーマット設定で設定した属性フォーマットを設定します。