申請文書の項目をクロス集計する¶
ワークフローシステムの[集計機能]では、クロス集計を実行できます。
クロス集計は、ワークフローシステムの申請案件を対象に、縦軸と横軸に異なる項目を設定して集計する機能です。
例えば、経費関連の申請案件を下図のような「部署×月」または「部署×勘定科目」で集計すると、部署別の月次経費や勘定科目別の利用傾向を一覧で確認できます。
また、集計結果はレポート作成や比較分析に活用でき、業務改善や課題の発見に役立ちます。
本章では、具体例を交えながら、クロス集計の基本操作を手順に沿って解説します。
本ページは 「集計機能の使い方」(基礎)と 「ケーススタディ」(応用)で構成します。
基礎として、集計機能を使用するための前提条件と集計の種類を確認し、集計の設定と使用方法を説明します。 応用としては、複数の申請書をキー項目(科目)で横串集計する方法を紹介します。
集計機能の使い方
- 集計機能の種類とクロス集計の概要
- 利用できる集計の種類と、集計機能を使用する前に必要な設定(業務区分や対象フォームの登録など)を確認します。
- クロス集計の事前準備
- クロス集計を行う前に設定が必要な項目を説明します。
- クロス集計用の集計テンプレート作成
- 行/列の階層と集計対象(合計・件数・最大・最小など)を設定し、集計テンプレートを作成します。
- クロス集計の確認
- 集計テンプレートを選択して集計結果を表示します。行や列の項目をクリックすると明細にドリルダウンします。必要に応じてCSVをダウンロードできます。
ケーススタディ
- クロス集計の活用例
- 複数の申請書(例:備品請求書/設備投資申請)を共通のキー項目で横串集計する設定手順とポイントを紹介します。
ヒント
集計機能を利用するには、事前に「業務区分」の登録が必要です。
「業務区分」は、申請案件を業務ごとに分類し、特定の業務のみを一覧表示できる機能です。
登録方法については 「業務ごとに案件を管理する(業務区分)」 を参照してください。
注釈
- 集計機能は以下の一覧のみで利用できます。
- 処理済み
- 完了
- 共有 - 完了
- 集計では、各申請案件の最新(最終更新時点)項目値を使用します。
そのため、後閲の設定により集計するユーザーが最新状態の文書内容を確認できない場合でも、最新の項目値を参照して集計できます。
集計機能の種類とクロス集計の概要¶
集計機能の種類¶
ワークフローシステムでは、次の3種類の集計機能を提供しています。
集計タイプ 説明 クロス集計 2軸を組み合わせたクロス集計表(マトリクス形式)で集計し、相関や傾向の分析に適しています。 一覧表示 申請データを表形式で一覧表示し、部署の一覧などを確認する際に使用します。 サマリ集計 項目別に合計・平均・件数などを集計し、月次合計の把握に適しています。 本マニュアルでは、これらの集計機能のうちクロス集計について説明します。
次項では、クロス集計の基本事項と操作画面の構成を説明します。
クロス集計の基本と画面構成¶
クロス集計の事前準備¶
クロス集計を実行するには、事前に次の準備が必要です。 なお、「2.集計テンプレートの登録」の具体的な操作については、 「クロス集計用の集計テンプレート作成」 を参照してください。
1.業務区分の登録
[業務区分]は、申請案件を業務ごとに分類・管理するための設定です。
集計対象の申請案件を表示するための業務区分を登録します。 登録方法は 「業務ごとに案件を管理する(業務区分)」 を参照ください。2.集計テンプレートの登録
クロス集計用の集計テンプレート作成¶
クロス集計を利用するには、事前に「集計テンプレート」の登録が必要です。
集計テンプレートでは、縦軸・横軸に表示する項目と、金額などを集計する対象データ(例:申請データ、経費データなど)を設定します。
いずれかの軸に複数の階層を設定すると、ドリルダウンを利用できます。これにより、集計結果をより詳細に確認できます。
ヒント
集計機能を利用するには、事前に「業務区分」の登録が必要です。
「業務区分」は、申請案件を業務ごとに分類し、特定の業務のみを一覧表示できる機能です。
登録方法については 「業務ごとに案件を管理する(業務区分)」 を参照してください。
注意
集計テンプレートは各ユーザー単位で作成します。
集計時には、登録済みの集計テンプレートを適用します。申請案件の各項目に入力された値を集計し、結果は画面に表示されます。
集計テンプレートを登録する手順は次のとおりです。
1.集計テンプレート一覧の表示¶
2.テンプレート名の指定¶
3.業務区分と集計タイプの指定¶
4.集計グループと集計対象項目の登録¶
クロス集計の縦軸・横軸で選択できる項目は、次の表のとおりです。これらの項目を用いて、クロス集計の[集計グループ]と[集計対象項目]を設定します。 今回は、縦軸に「申請部署」「申請者」、横軸に「申請年」「申請月」を設定します。これにより、階層ごとにドリルダウンできます。
指定可能な項目 内容 備考 申請情報 申請年、申請月、申請日、申請者名、申請部署、
申請権限初期状態で用意されています。 業務区分で定義した項目 フォーム上に配置した入力テキスト等に入力された値(業務区分で表示) 業務区分で登録済みの項目のうち、[利用機能]が「全機能」または「集計」に設定されているもののみが表示されます。 ヒント
同じ項目は、集計グループまたは集計対象項目につき1回のみ設定できます。
縦軸と横軸の指定
集計対象項目の指定
集計テンプレートの登録
クロス集計の確認¶
登録済みのクロス集計テンプレートを用いて、集計とドリルダウンの操作手順を確認します。
例として、完了一覧で業務区分「出張旅費精算」の申請案件を表示します。続いて、申請部署別に集計します。
1.集計の実行¶
2.行項目と列項目のドリルダウン¶
ドリルダウンとは、集計表の行項目または列項目をクリックし、下位階層の詳細データを表示する操作です。
例えば、縦軸の[申請部署]をクリックすると、その部署内の申請者別集計が表示されます。 さらに、横軸の[申請年]をクリックすると、その年の月別集計を表示できます。行項目のドリルダウン
列項目のドリルダウン
3.集計結果のCSVダウンロード¶
クロス集計の活用例¶
複数のフォームを登録した業務区分でクロス集計を行うと、同一のキー項目値を持つ申請案件が、フォームをまたいでまとめて集計されます。
例えば、「備品請求書」と「設備投資・購入申請書」がいずれも費用科目「備品購入費」に分類される場合、両者を共通の集計項目として扱うことで、費用状況の全体像を把握できます。 共通の集計項目として扱うには、各フォームの費用科目を識別する値、具体的には「備品購入費」などの名称を、同じ名前のキー項目(オブジェクト)に保持します。 これにより、同一のキー項目値を持つ申請案件が、フォームをまたいで1つの列に集計されます。
例として、業務区分で経費を集計する際、「備品請求書」と「設備投資・購入申請書」を共通のキー項目で集計する方法を説明します。
注意
キー項目は、完了済みの申請案件に追加できません。新規申請時に必ずキー項目値を設定してください。
設定概要¶
基本設定は、これまでに説明した「業務区分」および「集計」と同様です。相違点は次のとおりです。
- 業務区分では、複数のフォームを登録します。
- 集計では、入力テキストを科目(キー項目)として横軸項目に設定します。
1.フォームに申請書の識別値を表示
申請書を分類するため、各フォームにオブジェクト名[COST_NAME]の入力テキスト項目を追加します。
この項目には、申請書の費用科目(備品購入費、出張費、交際費など)を入力し、キー項目に設定します。
フォーム名 キー項目を表示するオブジェクト名 科目(キー項目) 備品請求書 COST_NAME 備品購入費 設備投資・購入申請書 COST_NAME 備品購入費 出張旅費精算書 COST_NAME 出張費 接待交際費申請書 COST_NAME 交際費 ヒント
- 「備品請求書」と「設備投資・購入申請書」のキー項目値はいずれも「備品購入費」です。
- 同一のキー項目値とすることで、異なるフォームのデータも同一キーで集計できます。
各フォームに入力テキストオブジェクトを追加し、プロパティで次の設定を行います。
- [表示]タブで、[読取専用]を有効にし、[表示]を[非表示]に設定します。
- [出力時]で、[[表示]設定の値を使用する]を選択します。
- [オプション]タブで、[初期値]に各フォームを分類するキー項目値(例:備品購入費、出張費、交際費)を入力します。
[表示]タブ
[オプション]タブ
2.業務区分にキー項目と集計対象項目を設定
3.キー項目を含む集計テンプレートの登録
[テンプレート名]へ任意のテンプレート名を入力して、登録済みの[業務区分]を選択します。
[集計タイプ]で[クロス集計]を選択し、[クロス集計のテンプレート]に以下のとおり縦軸・横軸を設定します。横軸に、キー項目を表示する入力テキスト項目[COST_NAME]を追加します。入力テキスト[COST_NAME]では、各科目(キー項目値)を列として表示します。
集計結果¶
指定した業務区分を対象に集計すると、キー項目値(例:備品購入費、出張費)が列に反映されます。
「設備投資・購入申請書」や「備品請求書」の申請案件は、キー項目の「備品購入費」に集約されるため、 各フォームで同一のキー項目を指定することで、複数のフォームに分かれている場合でも1つの項目に集約して集計できます。
「設備投資・購入申請書」と「備品請求書」の申請案件は、キー項目値が「備品購入費」であるため、フォームをまたいで1つの列にまとめて集計します。
下図は、縦軸の部署「第一営業部」をドリルダウンした状態です。 部署をドリルダウンすると、その部署の申請者別に、キー項目ごとの費用が集計されます。
この設定により、複数の申請案件はキー項目別に集約されます。部署別の費用配分や月別の申請件数を、ひと目で比較できます。
さらに、ドリルダウン機能により、部署内の申請者別明細も確認できます。ヒント
APIまたはCSV/XMLによる自動申請時は、入力データの[COST_NAME]にキー項目値を指定してください。
