データベースをメンテナンスする¶
ワークフローシステムを高いパフォーマンスを維持してご利用いただくために、データベースを定期的にメンテナンスしていただくことを推奨しています。
本項では、PostgreSQL と SQL Server をご利用いただく場合のデータベースのメンテナンス方法について説明します。
注意
本設定は、パッケージ版で利用できます。
クラウド版では利用できません。
PostgreSQL の場合¶
PostgreSQLでは、2つのメンテナンス方法があります。
ワークフローシステムのパフォーマンスが低下した場合、最初に「不要領域の回収/統計情報の集計」を行っていただき、改善されない場合は「メモリ使用量の調整」を行なってください。
ワークフローシステムを停止 します。
不要領域の回収と統計情報の集計を実施します。
[インストールディレクトリ]/PostgreSQL/bin 内で、以下のコマンドを実行します。
例)C:\CREATE_HOME\PostgreSQL\bin> vacuumdb -v -z -d xf -h localhost -U xfadminパスワードを要求されますので、xfadmin のパスワードを入力します。
xfadmin の初期パスワード:y3dTaaHIAH
ヒント
定期実行の際などに、パスワードを要求されないようにするには、ユーザーのホームディレクトリに以下の内容で「.pgpass」ファイルを作成します。(Windowsでは %APPDATA%\postgresql\pgpass.conf)
- <ホスト名またはIP アドレス>:5432:xf:xfadmin:<パスワード>
詳細は、ご利用のPostgreSQLのマニュアルを参照ください。
・PostgreSQL9.6をご利用の場合
https://www.postgresql.jp/document/9.6/html/libpq-pgpass.html・PostgreSQL14.1をご利用の場合
https://www.postgresql.org/docs/14/libpq-pgpass.htmlワークフローシステムを起動 します。
注意
- 本設定は、ワークフローシステムの基本動作に影響を及ぼす内容となります。事前に十分な検証を行った上で実施ください。
- 誤った設定を行うなど、本設定に起因する不具合については保守対象外となります。
ワークフローシステムを停止 します。
PostgreSQLを停止します。
以下のファイルをテキストエディタで開きます。
編集するファイル [インストールディレクトリ]\PostgreSQL\data\postgresql.conf
例)C:\CREATE_HOME\PostgreSQL\data\postgresql.conf注意
編集前に必ずバックアップを作成してください。
下表のパラメータの値を変更します。
設定項目 初期値(デフォルト値) shared_buffers 128MB temp_buffers なし(8MB) ※1 work_mem なし(4MB) ※1 wal_buffers なし(-1 or 64KB) ※1 ※2 effective_cache_size なし(PostgreSQL9.6の場合:128MB、PostgreSQL 14.1の場合:4GB) ※1 ヒント
変更する値は、利用状況やサーバースペックにより異なります。
ご利用のPostgreSQLのマニュアルを参照いただき、最適な値となるようご調整ください。・PostgreSQL9.6をご利用の場合
https://www.postgresql.jp/document/9.6/html/runtime-config-resource.html#runtime-config-resource-memory・PostgreSQL14.1をご利用の場合
https://www.postgresql.org/docs/14/runtime-config-resource.html#RUNTIME-CONFIG-RESOURCE-MEMORY注釈
※1 初期値が「なし」の設定は、設定項目がコメント化されています。変更する場合は、コメント化(#)を解除してください。
例)「temp_buffers」のコメント化を解除する場合
解除前 # temp_buffers = 8MB 解除後 temp_buffers = 8MB ※2 PostgreSQL9.6およびPostgreSQL14.1使用時のデフォルト値-1は「shared_buffers」の1/32の容量となります。
PostgreSQLを開始します。
ワークフローシステムを起動 します。
SQL Server の場合¶
以下の手順で、SQL Serverのインデックスをメンテナンスします。
ワークフローシステムの停止
ワークフローシステムを停止 します。
インデックスの再構成/再構築
SQL Server Management Studioに、saでログインします。
データベース「xf」を右クリックし、以下のメニューを選択します。
[レポート - 標準レポート - インデックスの物理統計]
表示された物理統計レポート内の推奨されている動作に「再構築」、または「再構成」と表示されているテーブルがあるか確認します。
以下の図では、テーブル「XSTATUS2.S_FLOW_NODE_STATUS_TBL」のインデックスに対して「再構築」が推奨されています。インデックスが「再構築」または「再構成」と表示されているテーブルに対して、[テーブル - (該当のテーブル) - インデックス - (該当のインデックス)]と選択し、右クリックメニューで[再構築]、または[再構成]を選択します。(レポートで推奨されている操作を実施してください。)
ワークフローシステムの開始
ワークフローシステムを起動 します。
ヒント
本項の実施内容は経年運用により定期的な実行が必要となります。
運用手順に組み込んで頂くか、断片化率の大きいテーブルについてはバッチ処理などで定期的に再構成/再構築することを推奨致します。
詳細は、以下の情報をご参照ください。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/relational-databases/indexes/reorganize-and-rebuild-indexes