マルチフォームが設定されたフォームでページ番号を表示する

✔ 概要

マルチフォームが設定されたフォームでページ番号を表示する方法を説明します。

注意

本設定は、V5.2.0以降のフォームで利用可能です。
V5.2.0より前のバージョンで作られたフォーム、Liteフォームおよび旧バージョン形式のフォーム(JSP/PDF)では利用できません。

ヒント

以降の説明では、マルチフォームが設定されたフォームのフォーム情報の取得や入力フォーム上のオブジェクトの値の更新のために JavaScript の API を利用します。
それぞれのAPIは、以下の名前空間で公開されています。JavaScript API リファレンス もあわせて参照ください。

  • マルチフォームが設定されたフォーム情報の取得
    • iftc.cwf.api.Forms
    • iftc.cwf.api.FormObject
  • オブジェクトへの値の更新
    • iftc.cwf.api.FormObject


ここでは、マルチフォームが設定されたフォーム上に以下のようなページ番号と合計ページ数を表示する設定を行います。

設定方法

入力テキストの配置

マルチフォームが設定されたフォーム上に「ページ番号」と「合計ページ数」を表示するための入力テキストを配置します。

  • 「ページ番号」を表示する入力テキストを配置します。 ここでは、例としてオブジェクト名を「PAGE_NO」とします。

    • [HTML]タブ

      項目 設定値
      マルチフォームでオブジェクトをページごとに区別する

      チェック あり

      「ページごとに区別する」設定とすることで、 複数ページとなった場合に各ページで異なる値(各ページのページ番号)を表示できます。
  • 「合計ページ数」を表示する入力テキストを配置します。 ここでは、例としてオブジェクト名を「TOTAL_PAGES」とします。


    • [HTML]タブ

      項目 設定値
      マルチフォームでオブジェクトをページごとに区別する

      チェック なし

      「ページごとに区別しない」設定とすることで、 複数ページとなった場合に全てのページで同じ値(合計ページ数)を表示できます。

JavaScriptファイルの登録

申請フォームに、「ページ番号」と「合計ページ数」を表示する JavaScript を設定します。

  • 以下のJavaScriptをテキストファイルに記述し、拡張子を "js" にして、JavaScriptファイルを作成します。
    ファイル名は任意ですが、半角英数字に限ります。

    function getMultiformPageNo(){
    
        //APIをインスタンス化
        const forms = new iftc.cwf.api.Forms();
    
        //「合計ページ数」入力テキストに合計ページ数を反映
        const totalPages = forms.getPageCount("FORM01");
        new iftc.cwf.api.FormObject("TOTAL_PAGES").updateValue(totalPages);
    
        //「ページ番号」入力テキストのFormObjectインスタンスを取得
        const formObject = forms.getFormObjectsByName("PAGE_NO","FORM01");
    
        //各ページの「ページ番号」入力テキストにページ番号を反映
        const len = formObject.length;
        for(let i=0 ; i < len ; i++){
             let pageNo = formObject[i].getMultiFormProperty().pageNo;
             formObject[i].updateValue(pageNo);
        }
    }
    

    注釈

    「FORM01」の部分には、「1.入力テキストの配置」で入力テキストを配置したフォームのフォーム識別子を記載してください。
    なお、フォーム識別子はFormエディターのメニューバーで[ファイル - フォーム設定]を選択後に表示される以下より確認できます。

    注意

    登録するファイルはUTF-8形式で作成してください。

  • 作成したJavaScriptファイルを外部ファイルとしてサーバーおよびフォームに登録します。
    登録方法は 外部ファイルとしてJavaScriptを登録する を参照ください。

アクションの設定

2.JavaScriptファイルの登録」で登録した JavaScriptをページの表示時やページを追加した際に実行するように設定します。

  • Formエディターのメニューバーで[オプション - アクション - ページ表示時のJavaScript登録]を選択します。

  • [ページ表示時のJavaScript編集]ダイアログに以下のJavaScriptを記述します。

    getMultiformPageNo();
    
  • 入力終了後、[OK]ボタンをクリックし[ページ表示時のJavaScriptの編集]ダイアログを閉じます。

フォームの保存、アップロード

Formエディターでフォームを保存し、サーバーにアップロードします。

動作確認

ワークフローシステムにログインし、申請を行います。
マルチフォームが設定されたフォームでページ数を追加、削除した場合に「ページ番号」と「合計ページ数」が表示・更新されることを確認します。