LDAP認証

LDAP認証を利用する際の設定を行います。
LDAP認証は、ワークフローシステムへのログイン時にユーザーが入力したログインIDとパスワードが指定されたLDAP上のユーザーとしてエントリーしている場合にログインを許可する方式です。

LDAP認証を設定すると、ログイン画面に認証を行うLDAPサーバーを選択する[LDAPサーバー]コンボボックスが表示され、入力したログインIDとパスワードを元に認証を行います。

注意

  • LDAP認証の設定は、設定の保存後にワークフローシステム(アプリケーションサーバー)の再起動で反映されます。
  • LDAP認証を利用する場合、ワークフローシステムのユーザーの[ログインID]または[ID]とLDAP上のユーザー名が一致している必要があります。
  • LDAP認証を利用する場合、ワークフローシステム(一般ユーザー機能、管理機能)にログインできるのはLDAP上に存在しているユーザーのみとなります。管理機能(ユーザー管理、コンテンツ管理、運用管理、システム設定)を使用する場合、既存の管理者(administrator)をLDAP上に登録する、または任意のユーザーに[管理権限]を付与します。

ヒント

  • LDAP認証の設定の誤りによりログインができなくなった場合は、次のURLにアクセスすることで一時的にLDAP認証を無効化し、標準ログインに切り替えることができます。

    http://[IPアドレスまたはホスト名]:[ポート番号]/XFV20/login?ldap=off
    
  • LDAP認証の対象は、ワークフローシステム(一般ユーザー機能、管理機能)へのログインのみです。
    以下製品はワークフローシステム上で設定するログインIDとパスワードを使用してログインします。

    • フォームマネージャー
    • 決裁データ出力オプション
    • ユーザー情報連携オプション

  • LDAP認証を利用する場合、ワークフローシステム上で設定するパスワードは、上記3製品を除き使用されません。一般ユーザーによるワークフローシステムのパスワード変更を禁止する場合は、[システム設定 - ユーザー - パスワード変更]の[許可する]チェックボックスのチェックを外します。

項目詳細

項目 説明
自動認証 LDAP認証に加えて自動認証を行うか否かを設定します。初期状態はチェックが外れた状態です。
チェックをすると、自動認証を行います。詳細は[自動認証]を参照ください。
GET認証 LDAP認証に加えてGET認証を行うか否かを設定します。初期状態はチェックが外れた状態です。
チェックをすると、GET認証を行います。詳細は[GET認証]を参照ください。
LDAP認証のID比較対象

認証時にLDAP上のユーザー名と比較するワークフローシステムのユーザー情報を選択します。
選択できるユーザー情報は以下の通りです。

ユーザー情報 説明
ログインID(初期選択) [ログインID]と比較して認証を行います。
ログインIDとLDAP上のユーザー名が一致している必要があります。
ID [ID]と比較して認証を行います。
IDとLDAP上のユーザー名が一致している必要があります。

サーバー数/デフォルト表示サーバー

└ サーバー数

認証時に使用するサーバー数を設定します。

サーバー数で「2」以上を選択すると、 LDAPサーバーの情報を設定する入力欄 が選択した数に合わせて表示されます。

サーバー数/デフォルト表示サーバー

└ デフォルト表示サーバー

ログイン画面の[LDAPサーバー]コンボボックスで初期選択されるLDAPサーバーを選択します。

LDAPサーバー(1~5) 認証時に接続するLDAPサーバーの情報を設定します。
[サーバー数]で選択した数の設定が必要になります。

LDAPサーバー

└ サーバー名/ポート番号

└ サーバー名
LDAPサーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。

LDAPサーバー

└ サーバー名/ポート番号

└ ポート番号
LDAPサーバーのポート番号を入力します。

例)389

LDAPサーバー

└ 表示サーバー名

ログイン画面の[LDAPサーバー]コンボボックスに表示されるサーバー名を入力します。

LDAPサーバー

└ ベースDN

ベースDNを設定します。ベースDNは、ユーザーがログイン画面で入力したログインIDとパスワードの情報がLDAP上に存在するかを検索する範囲を設定するものです。ベースDNを頂点とするツリーの配下を検索対象とします。

例)ユーザーがldaptest.iftc.co.jpというドメインの下のUsersコンテナに登録されている場合、以下のように設定します。

CN=Users,DC=ldaptest,DC=iftc,DC=co,DC=jp

LDAPサーバー

└ 管理者DN
管理者DNを設定します。管理者DNには、LDAPの参照権限を持つユーザーのDNを設定します。
LDAP認証を利用する場合、LDAP上に登録されているユーザーかどうを確認するため、ワークフローシステムがLDAPサーバーを参照します。この時、ワークフローシステムは管理者DNと[管理者パスワード]に設定された情報でLDAPサーバーに接続します。

例)CN=administrator,CN=Users,DC=ldaptest,DC=iftc,DC=co,DC=jp

LDAPサーバー

└ 管理者パスワード
[管理者DN]に設定したユーザーのパスワードを設定します。

LDAPサーバー

└ ログインIDキー
ユーザーがログイン画面で入力したログインIDと比較するLDAP上のオブジェクト(ログインIDキー)を指定します。

例)sAMAccountName

LDAPサーバー

└ セキュリティレベル
セキュリティレベルを設定します。
セキュリティレベルに関する詳細は使用するのLDAPサーバーの説明書を参照ください。

例)simple

LDAPサーバー

└ 表示/非表示

└ 表示する

ログイン画面の[LDAPサーバー]コンボボックスに[LDAPサーバー名]を表示するか否かを設定します。

imgwarn 注意

  • ログイン画面からワークフローシステムを利用する場合、1つ以上のLDAPサーバーを表示する必要があります。
  • 非表示にしたLDAPサーバーはログイン画面での認証に使用できません。ログイン画面での認証で使用する場合は、表示する設定にしてください。なお、非表示にしたLDAPサーバーは、グループウェアからの接続の際に使用することができます。

LDAPサーバー

└ 表示/非表示

└ 表示順

ログイン画面の[LDAPサーバー]コンボボックスに表示する順番を指定します。

LDAP認証の確認

設定後、LDAP認証を利用してワークフローシステムにログインできることを以下の内容で確認します。
LDAPサーバーとの認証に失敗する場合は、[LDAP認証 - 注意]の内容や設定したLDAPサーバーの情報に誤りがないかを確認してください。

  • ワークフローシステムのログイン画面上に、[LDAPサーバー]コンボボックスが表示されていること

  • LDAPサーバーを選択し、LDAP上に登録されているログインIDとパスワードでログインできること