付録

旧バージョンからのアップデートについて

ワークフローシステム Ver4 以前からアップデートをされる場合、以下の対応が必要です。

APIライセンス

ワークフローシステムVer4からAPIの利用にはAPIライセンスが必要となりました。

ヒント

導入手順」に記載された手順にて、ライセンスパスワードを設定してください。

Java API使用時のアップデート

ここでは、旧バージョンで後処理プログラムを使用していた場合のアップデートに必要な手順を説明します。
後処理プログラム以外でAPIを使用したカスタマイズをされている場合は、必要なファイルを再度適用してください。
なお、以降の手順は、すべて標準インストール時(C:\CREATE_HOME)のものです。
以降の説明ではC:\CREATE_HOME\Tomcat\webapps\XFV20を(XFV20)と表記します。
インストール時に導入ディレクトリの変更を行なっている場合には変更したディレクトリ構成となります。
またワークフローシステムをVer 4にアップデートする際に、以下のようにディレクトリをリネームしたことを前提とします。

C:\CREATE_HOME\Tomcat\webapps\XFV20XFV20_V3 ※以下 (XFV20_V3)
C:\CREATE_HOME\Tomcat\webapps\CXFCXF_V3 ※以下 (CXF_V3)

注釈

Ver2製品からバージョンアップした場合、それぞれ「_V3」部を「_V2」としてください。

  1. 後処理プログラムの移行
[(XFV20_V3)\WEB-INF\classes]以下に後処理プログラムで使用するクラスファイルがある場合は、[(XFV20)\WEB-INF\classes]ディレクトリ以下にコピーします。
[(XFV20_V3)\WEB-INF\lib]以下に後処理プログラムで使用するjarファイルがある場合は、[(XFV20)\WEB-INF\lib]ディレクトリ以下にコピーします。
  1. ワークフローシステムの再起動
ワークフローシステムを再起動します。

SOAP API使用時のアップデート

注釈

本項の内容は、ワークフローシステム Ver3 からアップデートされたお客様が対象です。

ワークフローシステムでは、Ver4よりWebサービス用フレームワークがApache 2 Ver1.6に変更されました。
ここでは、旧バージョンのSOAP APIをJava プログラムで使用していた場合のアップデートに必要な手順を説明します。

注意

旧バージョンで生成されたスタブでは正常に動作しません。

  1. 旧バージョン用ライブラリの削除

旧バージョンで使用していた以下のライブラリを削除します。(クラスパスからも除外してください。)

  • activation.jar
  • axis-ant.jar
  • axis.jar
  • commons-discovery-0.2.jar
  • commons-logging-1.0.4.jar
  • jaxrpc.jar
  • junit-4.4.jar
  • log4j-1.2.8.jar
  • mail.jar
  • saaj.jar
  • wsdl4j-1.5.1.jar
  1. Apache Axis2 の適用

以下のディレクトリにあるApache Axis2 の動作に必要なライブラリ(*.jar)全てを任意のディレクトリにコピーし、クラスパスに設定します。

[API\resources\axis2-1.6.2\lib]
  1. 旧バージョンのスタブ削除
旧バージョンで生成されたSOAP API のスタブ(ソースコード・クラスファイル)を全て削除します。
  1. スタブの再生成
スタブの生成」の手順を参考に、ワークフローシステム Ver4に対応したSOAPAPIのスタブのソースコードを生成してください。
SOAPAPIのサービス名は、旧バージョンから変更されていません。
  1. スタブの適用
④の手順で生成したスタブのソースコードを適用します。
  1. Javaプログラムの修正

Apache Axis2 で生成されたスタブのソースコードは、旧バージョンと一部違いがあります。以下を参考にJavaプログラムを修正し、コンパイルしてください。

【import宣言の変更】

旧バージョンでは、各サービスを実行するためのクラスで必要なBeanは、指定したパッケージ直下に生成されていました。
対してApache Axis2ではサービス実行クラスのインナークラスとして定義されます。
例えば、申請用サービス(WsApplyAgent)をsoapsample.stubパッケージに出力した場合、BeanのWsApplyDataは以下のように定義されます。

Axis1の場合:soapsample.stub.WsApplyData
Axis2の場合:soapsample.stub.WsApplyAgentStub.WsApplyData

【サービス実行クラスの名前、インスタンス生成方法】

Apache Axis2 では、生成されたスタブに含まれるサービス実行クラスの名前が異なります。例えば、申請用サービス(WsApplyAgent)の場合は以下のようになります。

Axis1の場合:WsApplyAgent
Axis2の場合:WsApplyAgentStub

また、インスタンスの生成方法も異なりますので、以下のようにクラス名、及びインスタンスの生成方法を修正してください。

WsApplyAgentStub applyAgent = new WsApplyAgentStub();

【byte配列変数の型変更】

API 仕様書で各メソッドの引数または戻り値にbyte配列の変数が定義されているものは、javax.activation.DataHandler に変更されます。

例えば、WsOptionAttachmentFileクラスで定義されたgetData()、setData(byte[]) がこれに該当します。

注釈

WsOptionAttachmentFileクラスは、jp.co.itarchitects.xFlow.soap.server.actionパッケージです。