見積書情報の登録連携¶
ESM_09.案件情報の新規登録¶
見積書フォームに設定された項目データでeセールスマネージャーのビジネスシートを新規登録します。
また、登録した案件情報を見積書フォームの項目に反映します。
見積書フォームの設定¶
- 参照/反映項目の配置
eセールスマネージャーのビジネスシート新規登録時に参照/反映されるオブジェクトを配置します。
No 項目 説明 1 顧客コード * 必須 eセールスマネージャーのビジネスシートを登録時に参照されます。
設定された値がビジネスシートの登録対象となる顧客コードとなります。2 案件名 * 必須 eセールスマネージャーのビジネスシートを登録時に参照されます。
設定された値がビジネスシートのビジネスシート名となります。3 案件コード 新規登録したビジネスシートのビジネスシートコードを反映します。 ヒント
配置するオブジェクトの種類や名前は「見積書フォーム連携オブジェクト仕様」を参照ください。
- 案件情報の新規登録リンクの作成
「連携機能呼出しリンクの作成」の手順に従い、下記のJavaScriptを使用してリンクを作成します。
entryBusiness();注意
「旧バージョン形式のフォーム(JSP)」で使用する場合は、以下の内容を設定します。
<jsp:include flush='true' page='/esm/cwf2esm/entryBusiness.jsp' />
- 申請時チェック処理の組込
見積書申請時に案件情報が設定されているかのチェックする処理を組み込みます。
見積書フォームの送信ボタン設定より、[申請ボタン]タブ - [クリック時のJavaScript]に以下の内容を設定します。if(document.getElementsByName('ESM_SALES_CODE').length >0 && document.getElementsByName('ESM_SALES_CODE')[0].value == ''){ if(!confirm('案件(ビジネスシート)が未登録の状態で申請を行います。よろしいですか?')){ return false; } }注意
「旧バージョン形式のフォーム(JSP)」で使用する場合は、[申請ボタン]オブジェクト(オブジェクト名:SUBMIT)のプロパティ- [JSP]タブのonClickイベントに追加します。
動作仕様¶
- 案件情報の新規登録
見積書フォームより、案件情報の新規登録リンクをクリックするとeセールスマネージャーのビジネスシート新規登録が実行されます。
eセールスマネージャーにログインし、ビジネスシートが以下の内容で新規登録されていることを確認します。
No 項目 登録内容 1 カスタマーシート名 見積書フォームの「顧客コード」に設定された顧客名が登録されます。 2 ビジネスシート名 見積書フォームの「案件名」設定されている値が登録されます。 ヒント
- 必須項目が設定されていない場合
ビジネスシート新規登録時に必須となる「顧客コード」「案件名」が見積書フォームで設定されていない場合は、必須項目エラーとなり登録処理を実行しません。
見積書フォームの該当項目に必要な情報を設定し、再度実行してください。
- 見積書フォームの案件情報が既に設定されている場合
見積書フォームの「案件コード」に値が設定されている場合は、登録確認ダイアログが表示されます。
「既に案件情報が設定されています。案件(ビジネスシート)を新規登録しますか?」登録処理を行い、新規登録した案件情報で見積書フォームの項目を更新する場合は、[OK]ボタンをクリックします。
登録処理を中止する場合は、[キャンセル]ボタンをクリックします。
- 「案件情報の登録に失敗しました」と表示される場合
eセールスマネージャーとワークフローシステムの認証情報が同一の値に設定されているかご確認ください。
- 申請時のチェック処理
見積書フォームの[申請する]ボタンクリック時に、「案件コード」に値が設定されているかをチェックし、未設定の場合は以下の確認ダイアログが表示されます。
「案件(ビジネスシート)が未登録の状態で申請を行います。よろしいですか?」申請処理を継続する場合は、[OK]ボタンをクリックします。
申請処理を中止する場合は、[キャンセル]ボタンをクリックします。注意
案件情報を設定されていない状態で申請すると、「ESM_06.見積書決裁情報の登録」が実行されませんのでご注意ください。
ESM_06.見積書決裁情報の登録¶
ワークフローで決裁された見積書の項目データをeセールスマネージャーのコミュニケーションシートに登録します。
見積書フォームの設定¶
- 参照項目の配置
eセールスマネージャーのコミュニケーションシート登録時に参照されるオブジェクトを配置します。
No 項目 説明 1 案件コード * 必須 コミュニケーションシートを登録対象となる案件(ビジネスシート)コードを参照します。 2 見積り合計金額 * 必須 コミュニケーションシートの「受注(予定)金額」に登録する値を参照します。 3 商品明細情報
-商品コード * 必須コミュニケーションシート商品情報の「商品コード」に登録する値を参照します。 4 商品明細情報
-数量 * 必須コミュニケーションシート商品情報の「数量」に登録する値を参照します。 5 商品明細情報
-単価 * 必須コミュニケーションシート商品情報の「金額」に登録する値を参照します。 6 商品明細情報
-価格 * 必須コミュニケーションシート商品情報の「受注(予定)金額」に登録する値を参照します。 7 商品明細情報
-標準仕切り価格 * 必須コミュニケーションシート商品情報の「標準仕切り価格」に登録する値を参照します。 8 商品明細情
-原価 * 必須コミュニケーションシート商品情報の「原価」に登録する値を参照します。 9 商品明細情報
-定価 * 必須コミュニケーションシート商品情報の「定価」に登録する値を参照します。 10 商品明細情報
-型番 * 必須コミュニケーションシート商品情報の「型番」に登録する値を参照します。 注釈
商品明細行が複数存在する場合は、明細行毎に各オブジェクトを配置します。
ヒント
配置するオブジェクトの種類や名前は「見積書フォーム連携オブジェクト仕様」を参照ください。
- 登録判定項目の配置
eセールスマネージャーのコミュニケーションシートに登録有無を判定するオブジェクトを配置します。
No 項目 説明 1 コミュニケーションシート登録フラグ コミュニケーションシートの登録有無を判定する項目になります。 ヒント
配置するオブジェクトの種類や名前は「見積書フォーム連携オブジェクト仕様」を参照ください。
連携オプションの設定¶
eセールスマネージャーのコミュニケーションシート登録時に必要となる項目を連携オプションの設定ファイルに定義します。
設定ファイル
[ワークフローシステム導入ディレクトリ]\Tomcat\webapps\XFV20\esm\esmConf.properties
設定項目
No | 項目 | プロパティ名 | 設定値 |
1 | その他商品コード | esm.otherProductCode | コミュニケーションシート商品情報に登録する、「その他商品」に該当する商品コードを設定します。 ※1 |
2 | 進捗状況コード | esm.progressCode | コミュニケーションシート「進捗状況」に登録する進捗状況コードを設定します。 ※1
コミュニケーションシートの登録対象となるビジネスシート「進捗状況」項目に値が設定されていない場合に使用されます。
|
3 | 業務タイプコード | esm.businessTypeCode | コミュニケーションシート「業務タイプ」に登録する業務タイプコードを設定します。 ※1
コミュニケーションシートの登録対象となるビジネスシート「業務タイプ」項目に設定されている値をコミュニケーション登録時に使用する場合は設定不要です。
|
4 | 活動内容コード | esm.actionCode | コミュニケーションシート「活動内容」に登録する活動内容コードを設定します。 ※1 |
5 | コミュニケーションシート商品情報-「標準仕切り価格」取得コード | esm.communication.ext.num1 | コミュニケーションシート商品情報の拡張項目「標準仕切り価格」の登録コードを設定します。 ※2 |
6 | コミュニケーションシート商品情報-「原価」取得コード | esm.communication.ext.num2 | コミュニケーションシート商品情報の拡張項目「原価」の登録コードを設定します。 ※2 |
7 | コミュニケーションシート商品情報-「定価」取得コード | esm.communication.ext.num3 | コミュニケーションシート商品情報の拡張項目「定価」の登録コードを設定します。 ※2 |
8 | ビジネスシート商品情報-「型番」取得コード | esm.communication.ext.str1 | コミュニケーションシート商品情報の拡張項目「型番」の登録コードを設定します。 ※2 |
ヒント
設定例
#コミュニケーションシート拡張項目コード
esm.communication.ext.num1=10035
esm.communication.ext.num2=10036
esm.communication.ext.num3=10037
esm.communication.ext.str1=10038
(略)
#ESM_06.決裁情報連携モジュール設定
esm.otherProductCode=10013
esm.progressCode=11
esm.businessTypeCode=10001
esm.actionCode=9
各プロパティの詳細は「設定ファイル仕様」を参照ください。
注意
※1:eセールスマネージャーの各マスタにあらかじめ定義された値を設定します。各項目の設定値は導入環境ごとに異なりますので、eセールスマネージャーより設定値を確認して設定してください。
※2:eセールスマネージャーの「コミュニケーションシート商品情報」に拡張項目として定義されていることを前提とし、連携登録対象項目として使用する場合にのみ設定します。各項目の設定値は導入環境ごとに異なりますので、eセールスマネージャーより設定値を確認して設定してください。
動作仕様¶
ワークフローシステムで見積書が決裁されたタイミングで、eセールスマネージャーのコミュニケーションシート新規登録が実行されます。
注意
以下の場合は、コミュニケーションシート新規登録は実行されません。
- 見積書フォームに配置されている「案件コード」に値が設定されていない
- 見積書フォームに「コミュニケーションシート登録フラグ」が配置されていない
- 見積書フォームに「コミュニケーションシート登録フラグ」がユーザー選択可能な状態で配置され、選択されていない
以下の場合は、コミュニケーションシート商品情報が登録対象外となります。
- 見積書フォームに配置されている「コミュニケーションシート登録フラグ」の設定値が「2」
- ビジネスシートの確認
見積書フォームで設定された案件(ビジネスシート)に「自社担当者(主担当)」が未登録の場合は、ビジネスシートが以下の内容で登録されていることを確認します。
ビジネスシート
No 項目 登録内容 1 自社担当者 見積書の申請者(主担当にチェックあり)が登録されます。 注意
ビジネスシートに「自社担当者(主担当)」が登録済みの場合は、実行されません。
- コミュニケーションシートの確認
eセールスマネージャーにログインし、見積書フォームで設定された案件(ビジネスシート)に紐づくコミュニケーションシートが以下の内容で登録されていることを確認します。
コミュニケーションシート
No 項目 登録内容 1 報告者 見積書の申請者が登録されます。 2 訪問日 見積書の申請日が登録されます。 3 進捗状況 以下の優先順位で取得した項目の値が登録されます。
1.登録対象となるビジネスシート「進捗状況」
2.連携オプション設定ファイルに定義された「進捗状況」4 業務タイプ 以下の優先順位で取得した項目の値が登録されます。
1.連携オプション設定ファイルに定義された「業務タイプ」
2.登録対象となるビジネスシート「業務タイプ」
3.登録対象ユーザーの社員情報「主業務」5 活動内容 連携オプション設定ファイルに定義された「活動内容」が登録されます。 6 受注(予定)金額 見積書の「見積り合計金額」項目に設定された値が登録されます。 コミュニケーションシート商品情報
No 項目 登録内容 1 商品名 見積書の商品明細情報の「商品コード」項目に設定された商品に該当する「商品名」が登録されます。 2 数量 見積書の商品明細情報の「数量」項目に設定された値が登録されます。 3 金額 見積書の商品明細情報の「単価」に設定された値が登録されます。 4 受注(予定)金額 見積書の商品明細情報の「価格」に設定された値が登録されます。 5 標準仕切り価格 見積書の商品明細情報の「標準仕切り価格」に設定された値が登録されます。 6 原価 見積書の商品明細情報の「原価」に設定された値が登録されます。 7 定価 見積書の商品明細情報の「定価」に設定された値が登録されます。 8 型番 見積書の商品明細情報の「型番」に設定された値が登録されます。 注意
以下の条件にあてはまる見積書の商品明細行はコミュニケーションシート商品情報の登録対象外となります。
- 文字列項目(「商品名」「型番」)が全て「空」かつ数値項目(「数量」「単価」「価格」「標準仕切り価格」「原価」「定価」)が全て「空」または「0」の商品明細行
以下の条件にあてはまる見積書の商品明細行は、それぞれ1商品情報として「価格」「数量」項目を合算して登録し、「単価」「標準仕切り価格」「原価」「定価」「型番」項目については登録対象外となります。
- 同一の商品情報が複数の商品明細行にある
- eセールスマネージャーに登録されていない商品情報(連携オプション設定ファイルに定義されている「その他商品」として合算して登録します)