はじめに
全体の流れ
このマニュアルでは、ワークフローシステム、および各オプション製品に関するアップデートの手順をご案内します。
ワークフローシステムのアップデートは、以下の手順で実施してください。
- ワークフローシステムのアップデート
- ライセンスパスワードの設定(オプション含む)
- オプション製品のアップデート
- フォームの移行
オプション製品のアップデートについて
以下のオプション製品は、ワークフローシステムのアップデートによりオプション製品の更新プログラムも適用されるため、 個別のアップデート作業は不要です。
- API
- ポートレット表示オプション
- 駅探連携オプション
- eセールスマネージャー連携オプション
ただし、駅探連携オプション、eセールスマネージャー連携オプションについては、一部設定の変更が必要です。
これらのオプション製品をご利用中の場合は、マニュアルの内容をご確認いただき、対応をお願いします。
アップデート前の確認
ライセンスパスワードの発行
ワークフローシステムのアップデート時に、ライセンスパスワードの入力を求められます。
ライセンスパスワードを未入力のままアップデートを継続することもできますが、事前にライセンスパスワードの申請を済ませていただくことを推奨します。
注意事項
- ワークフローシステム、フォームマネージャー、オプション製品は同一バージョンのものを使用してください。
- 本手順ではカスタマイズされた製品のバージョンアップは行えません。クラスファイルの追加やJSP、設定ファイルなどの製品ファイルに直接変更が加えられている場合、その内容はアップデートされませんのでご注意ください。
- JavaAPIを使用したプログラム(クラスファイルやjarファイル)を製品内に配置している場合は、事前にバックアップを取得し、アップデート後に再配置してください。
- 本手順の中で、インデックスの定義変更が実施されます。個別にインデックスを適用しているユーザーは影響がある場合がありますので、サポートまでお問い合わせください。
- データベースがPostgreSQL、かつワークフローシステムとは異なるサーバーに存在する場合、本手順ではバージョンアップが行えません。サポートまでお問い合わせください。
- 編集中のフォーム(旧「ドキュメント」)は、アップロードして編集を終了してください。編集内容が失われ、アップデート後に編集ができなくなる恐れがあります。
- 本手順の中でフォームマネージャーの機能を使用します。あらかじめフォームマネージャーをインストールするWindows PCをご用意ください。
- サーバーがWindows OSの場合、サーバー筐体にインストールすることも可能です。その場合、別途Windows PCのご用意は不要です。
- ワークフローDesignerのFormエディターで作成したカラーパレットの情報は、フォームマネージャーに移行されません。フォームマネージャーで引き続き使用したい場合は、サポートまでお問い合わせください。
- サーバーがWindows OSの場合、本手順の中でOSの再起動が必要になります。
- サーバーがLinux OSの場合、
Tomcat/logs
ディレクトリ以下のファイルのパーミッションが変更される場合があります。
Tomcatの設定変更について
ワークフローシステムのインストール後に Tomcat の設定ファイルを直接変更するなどにより行った一部の設定内容は引き継がれません。ワークフローシステムのアップデート後、必要に応じて再度設定してください。
補足
Tomcat の公開ポート番号を[8080]から変更した設定内容は引き継がれます。
以下は引き継がれない設定内容の例です。
- Tomcat が使用するメモリ量(ヒープサイズ)の変更
- 通信方式を SSL に変更
- Tomcat と Web サーバー(Apache/IIS)を連携
申請フォームリンク機能のURLパラメーターについて
Webアプリケーションサーバー(Tomcat)の仕様変更により、URLパラメーターにマルチバイト文字や半角スペースをそのまま含めることができなくなります。
申請フォームリンク機能呼出し時のパラメーターをURLに含めている場合は、URLエンコードしてください。
補足
formタグを使ってサブミットしている場合は、ブラウザーによってURLエンコードが行われるため対応は不要です
eセールスマネージャー連携オプションの前提条件について
eセールスマネージャーと連携するための前提条件が以下に変更になりました。
- eセールスマネージャーRemix のリビジョンが7.0.0.0以降であること
- eセールスマネージャーRemix WebAPI(SOAP APIバージョン2.1)が利用できること
- eセールスマネージャーRemix が以下の設定で利用していること
- 進捗管理が案件単位
- 同一商品を取り扱う設定が無効
すべての条件を満たしていない場合、連携機能が利用できなくなりますのでご注意ください。
また、eセールスマネージャー連携オプションの手順で、一部設定の変更が必要です。
ライセンスパスワードについて
ワークフローシステム、およびすべてのオプション製品を使用するためには、発行されたライセンスパスワードの設定が必要です。
ライセンスパスワードが正しく登録されていないと、実行時にエラーとなります。
ライセンスパスワードの取得手順についてはワークフローシステム 導入マニュアル
の第1章. 製品概要
の1-3. ライセンス
を参照ください。
オプション製品のライセンスパスワードについて
オプション製品のライセンスパスワードは、ワークフローシステムで設定するものと、 オプション製品のアプリケーションで設定するものがあります。(下表参照)。
オプション名 | ワークフローシステム | オプション製品 |
---|---|---|
API | ○ | ✕ |
決裁データ出力オプション | ✕ | ○ |
ユーザー情報連携オプション | ✕ | ○ |
ポートレット表示オプション | ○ | ✕ |
サイボウズ ガルーン連携オプション | ○ | ○ |
DocuWorks出力オプション | ✕ | ○ |
駅探連携オプション | ○ | ✕ |
eセールスマネージャー連携オプション | ○ | ✕ |
サイボウズガルーン連携オプションのライセンスパスワード
サイボウズガルーン連携オプションは、ワークフローシステムでの設定と、アプリケーション(ユーザー情報連携機能)での設定が必要です。
ワークフローシステムとアプリケーションが同一筐体の場合は、同じライセンスパスワードを使用することができます。
異なる筐体でご利用の場合は、それぞれのマシン識別子でライセンスパスワードを発行してください。
ライセンスパスワードの設定 - ワークフローシステムで設定
ワークフローシステムのバージョンアップ後、以下の手順でワークフローシステム、およびオプション製品のライセンスパスワードを設定します。
- デフォルト管理者でワークフローシステムにログインします。
- 画面右上の
管理
メニューからシステム設定
をクリックします。 - サイドバーから
ライセンス
をクリックします。 - ワークフローシステムのライセンスパスワードを
サーバー
-ライセンスパスワード
に入力します。 - オプション製品をご利用いただく場合)
オプション
-ライセンスパスワード
にオプション製品のライセンスパスワードを入力します。 - ライセンス画面の
保存
ボタンをクリックします。 - ワークフローシステム(アプリケーションサーバー) を再起動します。
ライセンスパスワードの設定 - オプション製品のアプリケーションで設定
オプション製品によって手順が異なります。 各オプション製品のアップデートマニュアルに記載されていますので、手順に従って設定してください。