Windows
フォルダー構成の表記について
以降の手順で記載しているフォルダー構成は、すべて標準インストール時(C:\CREATE_HOME)のものです。
インストール時にインストールフォルダーを変更している場合はフォルダー構成を読み替えてください。
モジュール構成
アップデートのモジュール構成は以下の通りです。
[(tomcat85-jdk11_win_forv4)]
├─ batch … Windows サービスのバックアップ/リストア用バッチファイル
├─ Java … JDK 更新モジュール
└─ Tomcat … Webアプリケーションサーバー 更新モジュール
アップデート前の確認
本手順はワークフローシステム利用環境が以下のバージョンの環境を対象としています。
| 環境 | バージョン |
|---|---|
| OS | Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2016 |
| DB | PostgreSQL 9.2、Oracle 11g R2、Oracle 12c、SQL Server 2008 R2、SQL Server 2012、SQL Server 2014、SQL Server 2016 |
| ワークフローシステム | v4.3.2以降 |
| Webアプリケーションサーバー(Tomcat) | 6.0.35、8.0.29 |
| JDK | 1.6.0_34、1.8.0_66 |
注意
上記に該当しない環境は、本手順で利用環境をアップデートすることはできません。
アップデート前に必ず利用環境の確認を行ってください。
ワークフローシステムのバージョン確認
ワークフローシステムのログイン画面を表示し、右下に表示されるバージョンを確認します。
Webアプリケーションサーバー(Tomcat)/JDKのバージョン確認
環境変数(JAVA_HOME)の設定
C:\CREATE_HOME\Tomcat\bin\TomcatCwfw.exeを実行し、Tomcatの設定画面を表示します。設定画面の[Java]タブの
Java Virtual Machineに表示されている内容を確認します。
例)C:\CREATE_HOME\Java\jdk1.8.0_66\jre\bin\server\jvm.dll管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
以下のコマンドを実行し、環境変数
JAVA_HOMEに上記手順で確認したJDKフォルダーまでのパスを設定します。
set JAVA_HOME=C:\CREATE_HOME\Java\jdk1.8.0_66
バージョンの確認
環境変数(JAVA_HOME)の設定から引き続き、以下のコマンドを実行します。
cd C:\CREATE_HOME\Tomcat\bin
version.bat
実行結果が表示されますので、それぞれ以下の項目を確認します。
Webアプリケーションサーバー(Tomcat)
Server versionJDK
JVM Version
Using CATALINA_BASE: "C:\CREATE_HOME\Tomcat"
Using CATALINA_HOME: "C:\CREATE_HOME\Tomcat"
Using CATALINA_TMPDIR: "C:\CREATE_HOME\Tomcat\temp"
Using JRE_HOME: "C:\CREATE_HOME\Java\jdk1.8.0_66"
Using CLASSPATH: "C:\CREATE_HOME\Tomcat\bin\bootstrap.jar;C:\CREATE_HOME\Tomcat\bin\tomcat-juli.jar"
Server version: Apache Tomcat/8.0.29
Server built: Nov 20 2015 09:18:00 UTC
Server number: 8.0.29.0
OS Name: Windows Server 2012 R2
OS Version: 6.3
Architecture: x86
JVM Version: 1.8.0_66-b18
JVM Vendor: Oracle Corporation
アップデートの対象環境の場合はアップデートに進んでください。
アップデート
アップデートは以下の手順で行います。
- サービスの停止
- 既存サービスのバックアップ
- 既存サービスの削除
- Webアプリケーションサーバー(Tomcat)の更新
- JDKの更新
- JDBCドライバの更新
- 新規サービスの登録
- Tomcatの設定変更
- サービスの開始
- 動作確認
注意
以降の手順は、すべてadministrator権限を持つユーザーで実施してください。
サービスの停止
サービスCreate!WebFlowを停止してください。
既存サービスのバックアップ
サービス名の確認
- ワークフローシステムの Windows サービスのプロパティを表示します。
- プロパティ画面で
サービス名を確認します。
例)TomcatCwf
こちらで確認したサービス名は以降の手順で使用します。
バックアップ
- 管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
- 以下のコマンドを実行し、サービスをバックアップをします。
cd (tomcat85-jdk11_win_forv4)\batch
backup_tomcat_reg.bat [サービス名]
既存サービスの削除
コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
cd C:\CREATE_HOME\Tomcat\bin
service-cwf.bat remove [サービス名]
Webアプリケーションサーバー(Tomcat)の更新
C:\CREATE_HOME\TomcatフォルダーをC:\CREATE_HOME\Tomcat-v80にリネームします。(tomcat85-jdk11_win_forv4)\TomcatフォルダーをC:\CREATE_HOME以下にコピーします。C:\CREATE_HOME\Tomcat-v80\webappsフォルダーをC:\CREATE_HOME\Tomcat以下にコピーします。
補足
Tomcat6利用時は、Tomcat-v80をTomcat-v60に読み替えて実施してください。
JDKの更新
(tomcat85-jdk11_win_forv4)\Java\openjdk-11.0.1_windows-x64_bin.zipを任意の場所に展開します。展開してできた
jdk-11.0.1フォルダーをC:\CREATE_HOME\Java以下にコピーします。
JDBCドライバの更新
補足
ドキュメントのデータベース参照機能を使用している場合は、該当のJDBCドライバもあわせて更新してください。
既存JDBCドライバの削除
既存のJDBCドライバを削除します。
対象フォルダー
C:\CREATE_HOME\Tomcat\webapps\CXF\WEB-INF\libC:\CREATE_HOME\Tomcat\webapps\XFV20\WEB-INF\lib
対象ファイル
| データベース | JDBCドライバ |
|---|---|
| PostgreSQL | postgresql-8.3-605.jdbc3.jar、postgresql-9.2-1002.jdbc3.jar |
| SQL Server | sqljdbc.jar、sqljdbc4.jar、sqljdbc42.jar |
| Oracle | ojdbc14.jar、ojdbc5.jar、ojdbc6.jar、ojdbc7.jar |
補足
データベースのバージョンによりファイル名が異なります。また、該当ファイルが存在しない場合は実施不要です。
JDBCドライバの適用(SQL Server、Oracle 利用時)
JDBCドライバについて(SQL Server、Oracle利用時)で取得したJDBCドライバをC:\CREATE_HOME\Tomcat\lib以下にコピーします。
新規サービスの登録
サービスの登録
コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
cd C:\CREATE_HOME\Tomcat\bin
service-cwf.bat install
スタートアップの種類を変更
サービス Create!WebFlowのプロパティを表示し、スタートアップの種類を 自動(遅延開始) に変更します。
Tomcatの設定変更
ワークフローシステムのインストール後にTomcatの設定変更を行っている場合は、再度設定を行います。 設定変更の例は、Tomcatの設定変更についてをご確認ください。
サービスの開始
サービスCreate!WebFlowを開始してください。
動作確認
ワークフローシステムにWebブラウザーでアクセスし、正しくログインできることを確認してください。
リストア手順
アップデートの実施中に予期せぬ問題が発生した場合は、以下の手順により実施前の状態に戻すことができます。
注意
正しくアップデートできた場合は本手順の実施は不要です。
サービスの停止
サービスCreate!WebFlowを停止してください。
サービスの削除
コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
cd C:\CREATE_HOME\Tomcat\bin
service-cwf.bat remove
Tomcatのリストア
Webアプリケーションサーバー(Tomcat)の更新で配置した
C:\CREATE_HOME\TomcatフォルダーをC:\CREATE_HOME\Tomcat-v85にリネームします。Webアプリケーションサーバー(Tomcat)の更新でリネームした
C:\CREATE_HOME\Tomcat-v80フォルダーをC:\CREATE_HOME\Tomcatにリネームします。
補足
Tomcat6利用時は、Tomcat-v80をTomcat-v60に読み替えて実施してください。
注意
Tomcat-v85およびjdk-11.0.1 のフォルダーは、アップデート時に発生した問題の調査に必要となる場合がありますので、削除せずに残しておいてください。
サービスのリストア
- 管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
- 以下のコマンドを実行し、サービスをリストアします。
cd (tomcat85-jdk11_win_forv4)\batch
restore_tomcat_reg.bat
正しくリストアされると、「Tomcat の設定情報をリストアしました。」と表示されます。
サーバー再起動
サーバーを再起動してください。
サービスの開始
サービスCreate!WebFlowを開始してください。
動作確認
ワークフローシステムにWebブラウザーでアクセスし、正しくログインできることを確認してください。