Linux

ディレクトリ構成の表記について

本手順で記載しているディレクトリ構成は、すべて標準インストール時(/usr/local/CREATE_HOME)のものです。 インストール時にインストールディレクトリを変更している場合はディレクトリ構成を読み替えてください。

モジュール構成

アップデートのモジュール構成は以下の通りです。

[(tomcat85-jdk11_linux_forv4)]
  ├─ Java … JDK 更新モジュール
  └─ Tomcat … Webアプリケーションサーバー 更新モジュール

アップデート前の確認

本手順はワークフローシステム利用環境が以下のバージョンの環境を対象としています。

環境バージョン
OSRed Hat Enterprise Linux 6(64bit)Red Hat Enterprise Linux 7Amazon Linux(64bit)
DBPostgreSQL 9.2Oracle 11g R2Oracle 12c
ワークフローシステムv4.3.2以降
Webアプリケーションサーバー(Tomcat)6.0.358.0.29
JDK1.6.0_341.8.0_66

注意

上記に該当しない環境は、本手順で利用環境をアップデートすることはできません。
アップデート前に必ず利用環境の確認を行ってください。

ワークフローシステムのバージョン確認

ワークフローシステムのログイン画面を表示し、右下に表示されるバージョンを確認します。

ワークフローシステム ログイン画面

Webアプリケーションサーバー(Tomcat)/JDKのバージョン確認

バージョンの確認

以下のコマンドを実行します

cd /usr/local/CREATE_HOME/Tomcat/bin
./version.sh

実行結果が表示されますので、それぞれ以下の項目を確認します。

  • Webアプリケーションサーバー(Tomcat)
    Server version

  • JDK
    JVM Version






 





 


Using CATALINA_BASE:   /usr/local/CREATE_HOME/Tomcat
Using CATALINA_HOME:   /usr/local/CREATE_HOME/Tomcat
Using CATALINA_TMPDIR: /usr/local/CREATE_HOME/Tomcat/temp
Using JRE_HOME:        /usr/local/CREATE_HOME/Java/jdk1.8.0_66
Using CLASSPATH:       /usr/local/CREATE_HOME/Tomcat/bin/bootstrap.jar:/usr/local/CREATE_HOME/Tomcat/bin/tomcat-juli.jar
Server version: Apache Tomcat/8.0.29
Server built:   Nov 20 2015 09:18:00 UTC
Server number:  8.0.29.0
OS Name:        Linux
OS Version:     2.6.32-754.el6.x86_64
Architecture:   i386
JVM Version:    1.8.0_66-b17
JVM Vendor:     Oracle Corporation

アップデートの対象環境の場合はアップデートに進んでください。

アップデート

アップデートは以下の手順で行います。

  1. ワークフローシステムの停止
  2. Webアプリケーションサーバー(Tomcat)の更新
  3. JDKの更新
  4. JDBCドライバの更新
  5. Tomcatの設定変更
  6. ワークフローシステムの開始
  7. 動作確認

注意

以降の手順は、すべてTomcat実行ユーザーで実施してください。

ワークフローシステムの停止

以下のシェルスクリプトを実行します。

/usr/local/CREATE_HOME/Tomcat/bin/shutdown.sh

Webアプリケーションサーバー(Tomcat)の更新

  1. /usr/local/CREATE_HOME/Tomcatディレクトリを/usr/local/CREATE_HOME/Tomcat-v80にリネームします。

  2. (tomcat85-jdk11_linux_forv4)/Tomcatディレクトリをusr/local/CREATE_HOME以下にコピーします。

  3. /usr/local/CREATE_HOME/Tomcat-v80/webappsディレクトリを/usr/local/CREATE_HOME/Tomcat以下にコピーします。

  4. /usr/local/CREATE_HOME/Tomcat/bin以下の全ファイルに実行権限を付与します。

補足

Tomcat6利用時は、Tomcat-v80Tomcat-v60に読み替えて実施してください。

JDKの更新

補足

以降の手順はJDKインストールディレクトリを /usr/local/CREATE_HOME/Javaとした場合の記載です。インストール時に作成したJDKインストールディレクトリに読み替えて実施してください。

展開

以下のコマンドを実行します。

cd (tomcat85-jdk11_linux_forv4)/Java
tar zxvf openjdk-11.0.1_linux-x64_bin.tar.gz -C /usr/local/CREATE_HOME/Java

環境変数の設定

ワークフローシステムの起動方法によって、環境変数を設定するシェルスクリプトが異なります。 利用環境にあったシェルスクリプトを編集してください。

起動方法シェルスクリプト
テキストモードで起動/etc/profile
グラフィカルモードで起動/etc/bashrc
  1. 既存の環境変数JAVA_HOMEの設定をコメントアウトします。

  2. 以下の環境変数の設定を追加します。

変数名設定値
JAVA_HOME/usr/local/CREATE_HOME/Java/jdk-11.0.1
#export JAVA_HOME=/usr/local/CREATE_HOME/Java/jdk1.8.0_66
export JAVA_HOME=/usr/local/CREATE_HOME/Java/jdk-11.0.1

JDBCドライバの更新

補足

ドキュメントのデータベース参照機能を使用している場合は、該当のJDBCドライバもあわせて更新してください。

既存JDBCドライバの削除

既存のJDBCドライバを削除します。

  • 対象ディレクトリ

    • /usr/local/CREATE_HOME/Tomcat/webapps/CXF/WEB-INF/lib
    • /usr/local/CREATE_HOME/Tomcat/webapps/XFV20/WEB-INF/lib
  • 対象ファイル

データベースJDBCドライバ
PostgreSQLpostgresql-8.3-605.jdbc3.jarpostgresql-9.2-1002.jdbc3.jar
SQL Serversqljdbc.jarsqljdbc4.jarsqljdbc42.jar
Oracleojdbc14.jarojdbc5.jarojdbc6.jarojdbc7.jar

補足

データベースのバージョンによりファイル名が異なります。また、該当ファイルが存在しない場合は実施不要です。

JDBCドライバの適用(Oracle 利用時)

JDBCドライバについて(SQL Server、Oracle利用時)で取得したJDBCドライバを/usr/local/CREATE_HOME/Tomcat/lib以下にコピーします。

Tomcatの設定変更

ワークフローシステムのインストール後にTomcatの設定変更を行っている場合は、再度設定を行います。 設定変更の例は、Tomcatの設定変更についてをご確認ください。

ワークフローシステムの開始

以下のシェルスクリプトを実行します。

/usr/local/CREATE_HOME/Tomcat/bin/startup.sh

動作確認

Webブラウザーからワークフローシステムにアクセスし、正しくログインできることを確認してください。

リストア手順

アップデートの実施中に予期せぬ問題が発生した場合は、以下の手順により実施前の状態に戻すことができます。

注意

正しくアップデートできた場合は本手順の実施は不要です。

ワークフローシステムの停止

以下のシェルスクリプトを実行します。

/usr/local/CREATE_HOME/Tomcat/bin/shutdown.sh

Tomcatのリストア

  1. Webアプリケーションサーバー(Tomcat)の更新で配置した /usr/local/CREATE_HOME/Tomcatディレクトリを /usr/local/CREATE_HOME/Tomcat-v85にリネームします。

  2. Webアプリケーションサーバー(Tomcat)の更新でリネームした/usr/local/CREATE_HOME/Tomcat-v80ディレクトリを /usr/local/CREATE_HOME/Tomcatにリネームします。

補足

Tomcat6利用時は、Tomcat-v80Tomcat-v60に読み替えて実施してください。

JDKのリストア

環境変数のリストア

ワークフローシステムの起動方法によって、環境変数を設定するシェルスクリプトが異なります。 利用環境にあったシェルスクリプトを編集してください。

起動方法シェルスクリプト
テキストモードで起動/etc/profile
グラフィカルモードで起動/etc/bashrc
  1. 環境変数の設定コメントアウトした環境変数JAVA_HOMEの設定を有効(コメントアウトを解除)にします。

  2. 環境変数の設定追加した環境変数JAVA_HOMEの設定をコメントアウトします。

export JAVA_HOME=/usr/local/CREATE_HOME/Java/jdk1.8.0_66
#export JAVA_HOME=/usr/local/CREATE_HOME/Java/jdk-11.0.1

注意

Tomcat-v85およびjdk-11.0.1 のディレクトリは、アップデート時に発生した問題の調査に必要となる場合がありますので、削除せずに残しておいてください。

ワークフローシステムの開始

以下のシェルスクリプトを実行します。

/usr/local/CREATE_HOME/Tomcat/bin/startup.sh

動作確認

Webブラウザーからワークフローシステムにアクセスし、正しくログインできることを確認してください。