はじめに

本手順について

このマニュアルでは、ワークフローシステムが使用するWebアプリケーションサーバーおよびJDKをアップデートする手順をご案内します。 それぞれの詳細なバージョンは以下の通りです。

  • Webアプリケーションサーバー
    • Tomcat8.5.34
  • JDK
    • JDK11.0.1

対象環境

本手順はワークフローシステムの利用環境が下記のものを対象としています。

  • OS
    • Windows Server 2008 R2
    • Windows Server 2012
    • Windows Server 2012 R2
    • Windows Server 2016
    • Red Hat Enterprise Linux 6(64bit)
    • Red Hat Enterprise Linux 7
    • Amazon Linux(64bit)

注意

32bit版のOSは対象外となります。

  • DB
    • PostgreSQL 9.2
    • Oracle 11g R2
    • Oracle 12c
    • SQL Server 2008 R2
    • SQL Server 2012
    • SQL Server 2014
    • SQL Server 2016
  • ワークフローシステム
    • v4.3.2以降

注意

上記より前のバージョンをご利用中の場合は、事前に対象バージョンへアップデートしてから本手順を実施してください。

  • Webアプリケーションサーバー
    • Tomcat6.0.35
    • Tomcat8.0.29
  • JDK
    • JDK1.6.0_34
    • JDK1.8.0_66

アップデートの前に利用環境の確認を行います。詳細はアップデート手順をご確認ください。

注意事項

  • 本手順の中で、ワークフローシステムのサービスを一時的に停止します。サービスの停止は、ワークフローシステムを利用しているユーザーがいない時間帯に行なってください。

Tomcatの設定変更について

ワークフローシステムのインストール後に Tomcat の設定ファイルを直接変更するなどにより行った設定内容は引き継がれません。本手順の終了後、必要に応じて再度設定してください。

Tomcatの設定変更例

  • Tomcat が使用するメモリ量(ヒープサイズ)の変更
  • Tomcat の公開ポート番号を[8080]から変更
  • 通信方式を SSL に変更
  • Tomcat と Web サーバ(Apache/IIS)を連携

JDBCドライバについて(SQL Server、Oracle利用時)

SQL ServerまたはOracleをご利用の場合、更新後のJDKに対応したJDBC ドライバ が必要となりますので、あらかじめ準備してください。JDBCドライバはそれぞれ記載のURLからダウンロードできます。

補足

ドキュメントのデータベース参照機能でSQL ServerまたはOracleを使用している場合も必要となります

データベース
JDBCドライバ取得先URL
SQL Server 2016
SQL Server 2014
SQL Server 2012
mssql-jdbc-7.4.1.jre11.jarhttps://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=58505
SQL Server 2008 R2mssql-jdbc-7.2.2.jre11.jarhttps://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=57782
Oracle12c R1ojdbc7.jarhttp://www.oracle.com/technetwork/jp/database/features/jdbc/default-2280470.html
Oracle11g R2ojdbc6.jarhttp://www.oracle.com/technetwork/jp/apps-tech/jdbc-112010-090769.html

申請フォームリンク機能のURLパラメーターについて

Tomcatの仕様変更により、URLパラメーターにマルチバイト文字や半角スペースをそのまま含めることができなくなります。
申請フォームリンク機能呼出し時のパラメーターをURLに含めている場合は、URLエンコードしてください。

補足

formタグを使ってサブミットしている場合は、ブラウザーによってURLエンコードが行われるため対応は不要です

動作仕様の変更点について(Tomcat6/JDK1.6からのアップデート時)

Tomcat6/JDK1.6からのアップデート時は、本アップデートに伴い以下の動作仕様が変更されます。

ログのファイル名およびログフォーマット

ワークフローシステムログのファイル名が以下のとおり変更されます。

ログファイル名
アップデート前localhost_log.YYYYMMDD.txt
アップデート後localhost_log.YYYY-MM-DD.log

また、出力されるログの日付形式が変更され、スタックトレース以外のログが1行で出力されるようになります。

  • アップデート前
2015/12/22 8:22:35 org.apache.catalina.core.StandardService start
情報: サービス Catalina を起動します
2015/12/22 8:22:35 org.apache.catalina.core.StandardEngine start
情報: Starting Servlet Engine: Apache Tomcat/6.0.35
  • アップデート後
18-Jan-2019 18:25:37.450 情報 [main] org.apache.catalina.core.StandardService.startInternal サービス [Catalina] を起動します
18-Jan-2019 18:25:37.450 情報 [main] org.apache.catalina.core.StandardEngine.startInternal Starting Servlet Engine: Apache Tomcat/8.5.34

ヒープ領域の初期値

ヒープ領域の初期値が以下のとおり変更されます。

ヒープ領域の初期値
アップデート前最小:128MB
最大:512MB
アップデート後最小:物理メモリに応じて8MB~物理メモリの1/64
最大:物理メモリに応じて物理メモリの1/2~1/4

パーマネント領域の設定

パーマネント領域は廃止されたため、個別の設定は不要となります。