Evidence Managerとの連携

決裁データ出力オプションを使用してEvidence Manager(+キャプチャリングサービス)と連携する際の各設定について説明します。

本項では、以降の手順に沿ってワークフローのサンプルデータ内「稟議書」を使用した設定方法について解説します。

  • Evidence Manager登録用属性情報の設定
  • DocuWorks出力用データの設定

注釈

以降の手順は、事前に「導入手順」の項がすべて終了していることを前提とします。

運用図

operation_evidence

Evidence Manager登録用属性情報の設定

Evidence Managerへの登録時に使用する属性情報(ATTファイル)を決裁データ出力オプションで出力します。

注釈

  • 運用図「①Evidence Manager登録用属性情報を出力」部分の解説です。
  • 特に指定のない項目は初期設定を前提とします。

ここではEvidence Manager登録用属性情報を以下とした場合の設定方法について説明します。

[Evidence Manager登録用属性情報(ATTファイル)例]

No ヘッダ名 説明
1 Regist:locationCondition Evidence Manager登録用固定文字列+申請者所属コード evidencemanager:kiansha_bumon_code "121000"
2 attr:evidencemanager:document_name フォーム名 "稟議書"
3 attr:evidencemanager:shinseibi 申請日 "2013-01-12T09:24:57JST"
4 attr:evidencemanager:cost 費用見積(帳票内項目) "1200000"
5 attr:evidencemanager:order_to 発注先(帳票内項目) "○×商事"

注意

Evidence Manager登録用属性情報は、Evidence Managerの設計毎に異なります。
以降の設定例を参考に、実際の設定(Evidence Manager登録用固定文字列や各属性項目およびヘッダ名)に読み替えて実施してください。

  1. 属性フォーマットの登録

決裁データ出力オプションのメニュー[設定] - [属性フォーマット設定]を選択し、[追加]ボタンをクリックして以下 属性フォーマットを登録 します。

[属性フォーマット名] 001_稟議書 ※任意の属性フォーマット名を設定します。

[拡張子] att

[ヘッダを出力する] チェックON

[属性レコードの先頭に固定文字列を付加する] チェックON

evidencemanager:kiansha_bumon_code ※1

注釈

※1:末尾に半角スペースを入力します。

[属性項目]

No 属性項目種別 属性項目名 ヘッダ名 出力形態 説明
1 システム APPLYER_GROUP_CODE regist:locationCondition QUOT 申請者グループコード
2 システム DOCUMENT_NAME attr:evidencemanager:document_name QUOT フォーム名
3 システム APPLY_DATE attr:evidencemanager:shinseibi QUOT 申請日※1
4 帳票フォーム COST attr:evidencemanager:cost QUOT 費用見積(帳票内項目)
5 帳票フォーム ORDER_TO attr:evidencemanager:order_to QUOT 発注先(帳票内項目) ※2

注釈

※1:Evidence Manager登録用属性情報の日付形式に合わせ、ワークフローの日付形式を変換します。
日付項目の属性項目を選択し、右クリックのメニュー[日時変換]より以下を設定します。

日時出力形式を変換する チェックON

変換元形式 yyyy/MM/dd HH:mm:ss:SSS

変換後形式 yyyy-MM-dd'T'HH:mm:ssz

※2:申請書内に任意で作成した項目を属性フォーマットで指定する際は、
事前に[設定] - [スキーマ設定] - [帳票フォーム]にて任意項目を設定しておく必要があります。

  1. 出力フォーマットの登録

決裁データ出力オプションのメニュー[設定] - [出力フォーマット設定]を選択し、[追加]ボタンをクリックして以下 出力フォーマットを登録 します。

[出力フォーマット名] 001_稟議書 ※1

[出力対象案件] 「完了」「否認」「決裁済み」から選択

[出力対象文書] 「稟議書」をチェック

◆文書情報

[本書ファイルを出力] チェックOFF

[本書属性を出力] チェックON

[属性フォーマット] 1.で登録した属性フォーマットを選択

[出力ディレクトリ] Evidence Manager登録用属性情報監視ディレクトリ ※2

[出力ファイル名] 「本書識別コード」を選択

以上を設定後、[OK]ボタンをクリックして出力フォーマットを登録します。

注釈

※1:任意の出力フォーマット名を設定します。決裁データ出力オプションの実行は出力フォーマット名昇順で行われる為、DocuWorksファイルよりも先に本属性情報が出力されるように頭に連番 [001_] を付加します。

※2:Evidence Manager登録用属性情報(ATT)とEvidence Manager登録用DocuWorksファイルは、同一ディレクトリに出力する必要があります。
DocuWorks出力用データの設定[OUTPUT_SUB_DIR]でサブディレクトリを指定する場合には、出力ディレクトリにサブディレクトリまでのパスを設定します。

DocuWorks出力用データの設定

DocuWorks出力に必要なデータ(申請書、添付ファイル、データファイル)を決裁データ出力オプションで出力します。

注釈

  • 運用図「②DocuWorks出力用データを出力」部分の解説です。
  • 特に指定のない項目は初期設定を前提とします。
  1. スキーマの登録

決裁データ出力オプションのメニュー[設定] - [スキーマ設定]を選択します。

[固定値]タブを選択し、[追加]ボタンをクリックして以下3つの スキーマを登録 します。

No 定義名
1 DOCUMENT_ORIGINAL_FILE_NAME DocuWorksファイル出力時の本書ファイルのバインダー格納名称およびオリジナルファイル添付時名を指定します。
例) 稟議書
2 OUTPUT_SUB_DIR

DocuWorksファイルおよびエラー案件情報の出力先サブディレクトリ名を指定します。
例) 稟議関連

imgwarn 注意

  • Evidence Manager登録用属性情報(ATT)とEvidence Manager登録用DocuWorksファイルは、同一ディレクトリに出力する必要があります。
  • サブディレクトリ名を指定した場合には、Evidence Manager登録用属性情報の出力ディレクトリにサブディレクトリ名を含めて設定します。
3 OUTPUT_FILE_NAME_TYPE 出力されるDocuWorksファイルの名称を以下タイプより指定します。
0:案件ID.xdw(.xbd) 
1:案件ID-件名.xdw(.xbd)
2:件名-案件ID.xdw(.xbd)
例) 0
  1. 属性フォーマットの登録

決裁データ出力オプションのメニュー[設定] - [属性フォーマット設定]を選択し、[追加]ボタンをクリックして以下 属性フォーマットを登録 します。

[属性フォーマット名] 002_稟議書 ※任意の名称を設定します。

[拡張子] csv

[ヘッダを出力する] チェックON

[属性項目] 下表参照
No 属性項目種別 属性項目名/ヘッダ名 出力形態 説明
1 システム STATUS_ID DEFAULT ワークフロー上の案件ID
2 システム SUBJECT DEFAULT ワークフロー上の申請件名
3 固定値 DOCUMENT_ORIGINAL_FILE_NAME DEFAULT DocuWorks変換/束ね処理時の本書ファイルのバインダー格納名称およびオリジナルファイル添付時名を指定します。
4 システム DOCUMENT_OUTPUT_FILE_PATH DEFAULT 決裁データ出力オプションの本書出力パスを指定します。
5 システム ATTACHMENT_ORIGINAL_FILE_NAME DEFAULT ワークフロー上で申請者や承認者等が添付したオリジナルの添付ファイル名を指定します。
6 システム ATTACHMENT_OUTPUT_FILE_PATH DEFAULT 決裁データ出力オプションの添付ファイル出力パスを指定します。
7 固定値 OUTPUT_SUB_DIR DEFAULT DocuWorks出力ファイルおよびエラー案件情報の出力先サブディレクトリ名を指定します。
8 固定値 OUTPUT_FILE_NAME_TYPE DEFAULT 出力されるDocuWorksファイルの名称のタイプを指定します。
  1. 出力フォーマットの登録

決裁データ出力オプションのメニュー[設定]-[出力フォーマット設定]を選択し、[追加]ボタンをクリックして以下 出力フォーマットを登録 を登録します。

[出力フォーマット名] 002_稟議書 ※1

[出力対象案件] 「完了」「否認」「決裁済み」から選択

[出力対象文書] 「稟議書」をチェック

◆文書情報

[本書ファイルを出力] チェックON

[出力ディレクトリ] DocuWorks出力用データの監視ディレクトリ

  ([案件IDでディレクトリを作成する]のチェックON)

[出力ファイル名] 「本書識別コード」を選択

[本書属性を出力] チェックON

[属性フォーマット] 2.で登録した属性フォーマットを選択

[出力ディレクトリ] DocuWorks出力用データの監視ディレクトリ

  ([案件IDでディレクトリを作成する]のチェックON)

[出力ファイル名] 「本書識別コード」を選択

◆添付情報

[添付ファイルを出力] チェックON

[出力ディレクトリ] DocuWorks出力用データの監視ディレクトリ

  ([案件IDでディレクトリを作成する]のチェックON)

[出力ファイル名] 「添付識別コード-連番」を選択

[添付属性を出力] チェックOFF

以上を設定後、[OK]ボタンをクリックして出力フォーマットを登録します。

注釈

※1:任意の出力フォーマット名を設定します。
決裁データ出力オプションの実行は出力フォーマット名昇順で行われる為、Evidence Manager登録用属性情報よりも後にDocuWorks出力用データが出力されるように頭に連番 [002_] を付加します。